バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

カテゴリ : 柔術・武術・格闘技

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「見つからなければやられません。発見イコール死を意味します」

「敵からどのように見えるか常に意識していると、どうすれば見えにくくなるかもわかるようになります。そうすると見えなくなる工夫の仕方もわかってきます。この意識を持っていない人はやられます」

「敵との距離が近いか、遠いかよりも、存在を認識されるかどうかが重要になる。人間は動くものに敏感に反応するとともに、人間のシルエットを一瞬でも見たら、脳は人として認識します」

「たとえ見えていても、頭の中で人間と認識せず、見えていない状態に陥る」

「(装備により)輪郭がぼやけているため、人の輪郭として認識できないこと、靴が靴と認識できないことと、顔が人間の顔として認識できないため、目で見てはいても、人がいると頭の中で処理されない」

「人間は、現代社会を生きていく中で、知らず知らずのうちに自然界に生きている動物としての目の使い方を大きく変えてきました。人は話す時、人の目を見て話します。行動する時も、行動の対象となるものに目の焦点を定めて行動します。
カニをつかもうと思っただけで、カニを動きを感じ取られたのはなぜでしょう。その答えはつかまえるために見つめたことによって、カニに視線を感じ取られたからです。
物の見方は相手に焦点を合わせる「トンネルビジョン」と、全体をボーっと見て焦点を合わせない「ワイドアングル」とがあり、使い分けができないと、これだけでペースラインが崩れたと自然界の生き物は感じます」

「ベースラインとは、いつもそこにある状態や雰囲気のことを指します。例えば、ふだんめったに人が来ない場所に人が入ってきたら、いつも人かいない状態から人がいる状態に変化します。これをベースラインが崩れたといいます」




システマ東海設立10周年でシステマ大阪代表大西さんがこの週末名古屋にやってきた。

金、土、日曜の三日間のスケジュール。私は日曜をチョイス。刈谷市体育館へ。

会場に着くと掛け試し稽古会の先生方もいらっしゃって新年の挨拶。

さて、セミナーの内容だが、

don't think feel

大西さん曰く、言葉にすると、ワードの捉え方が人によって異なるので、感じたままを受け止めてほしい。とのこと。たしかに、たしかに。

私は備忘録として、私の主観で感じたまま記すので、あしからず。

テンションのコントロール。テンションとは筋肉の緊張、そしてメンタル、意識の緊張。

テンションを移動、もしくは濃淡。薄くする。

もっぱらシステマ大阪の権藤さんと練習。様々なアドバイスをいただく。

厚顔無恥な私は大西さんにもいくつか質問し、手合わせもさせていただいた。

そこで、「テンションを捉える能力」が「元々身体に備わっている」のではないかと気づく。

例えば、私は時折、目を閉じて柔術のスパーをすることがある。初めて見る方は驚き、さも私が達人のように錯覚しそうだが。どおってこともない。誰でもできるからだ。人間の五感、触覚はそういうこともできるのだ。

それで、テンション。大西さんと手合わせしている時、目を閉じさせてもらった。これでも術(あえて技術ではなく、術と表現する)がかかるか試させてもらった。身体がふわっと浮く感じで崩れる。視覚情報がなくても崩れるのを確認できた。
次に目を閉じたまま、接触なくても崩れるか、やってもらった。目の前に人がいると、接触がなくても気配を感じる。これは体温や空気の移動や光の加減を五感を通じ、わずかに感じるからと推測する。それで大西さんにテンションを消してもらう。すると、前方から気配がまったく消えた。これには驚いた。そこにいるのに、いない感じ。

目を閉じてスパーをできる能力は元々備わっている。それと似た感じで、接触なくてもテンションを捉えるセンサーが人間には内蔵されているのかもしれない。

現在、私が使用する崩しは主に2種類。

角度を外す。

重心の操作(骨格を歪ませるなど様々なやり方があるが割愛)。

それらと別のルート。テンションのコントロールがありそうだ。

元々備わっている機能をいかに引き出すか。今回のセミナーの大収穫。

大西さん、色々試させてもらってすみません。

不躾ついでに、「クロスフェイス」のテンションコントロールもやってもらった。関節技の中でも首は逃げにくい。そこでのテンションのコントロールは見事。こんな方法があるのかと、とても勉強になった。

これら技術をちゃんと修得することで恩義に応えたい(^人^)。

最後になりましたが、システマ東海10周年、おめでとうございます。セミナーでも大変、お世話になりました。システマ大阪代表大西さん、浅野さん、そしてもはやマブダチの権藤さん(笑)。ありがとうございます。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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「カナダでは珍しい」とカナダ人のリコ。


そう、私たちNBJCは破壊を目的としていない。「GENTLE ARTS」を目指す。


ところで、安全性には十分配慮しているものの、やはり取っ組み合いゆえ、ケガがまったくないかといえば嘘になる。パートナーにケガを負わせるのは恥ずべき行為とNBJCでは断じたい。特に帯が上がれば上がるほどだ。かくいう私も昨年末、スパー中にケガをさせてしまった。不可抗力とはいえ猛省するため、あえて記す。

柔術の競技会は帯別、体重別、年令別にカテゴリーが分かれている。

さらに、試合に出ることなく道場の練習に打ち込む人やセルフディフェンス(避難訓練)を学ぶ人もいる。技の研究に余念のない人、ロール(ライトスパー)で汗を流す人などなど。


柔術は様々な階層が混じり合って練習を楽しんでいる。

柔術の帯は白・青・紫・茶・黒の五段階(成人の場合)。


帯は実力&理解の度合いを示すと考えている。


現在のNBJCでは昇級試験はなく、私の判断で行なっている。そのタイミングは、その方が最高に伸びる瞬間を見計らっている。


ただし、いまは競技もあるため、上のステージで戦った方が上達に役立つと判断すれば、昇級することもある。


裏を返すと、もし競技がなければ、実力&理解に応じた帯となる。いくら強くても柔術の理解が浅いままなら柔術家としては白帯の評価でも不思議ではない。


いまは柔術黎明期とは異なり、ネットなどの情報も多くなり、めちゃめちゃ強い白帯もいれは私のような微妙な黒帯も存在するのだ(笑)。


余談だが、私の昇級のタイミングは理解の深い上位帯の方ならわかるはず。例えば黒、茶なら、紫、青への昇級のタイミングは、なぜそうなったかわかると思う。明確な基準は存在しないものの、なんとなく共通認識があるのも柔術のユニークなところだ(笑)。


注意/これらはあくまでNBJCでの判断基準に過ぎません。


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雑誌「秘伝」サイトで見つけてワードが気になり入手。

そのワードとは

「相手に弱くなってもらう」

これだ(笑)。

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私はNBJC代表としてメンバーにできるだけわかりやすく伝える必要がある。技術や術理は言葉ではないが、修得のアシストになるし、分析に役立つこともある。それで常にジャストなワードを求めることになる。

一般的にスポーツなどでは自身の最大、最速を目指す方向にあるが、I師匠と練習を通じて、その術理について感じていることはまさにこのワード、

「相手に弱くなってもらう」(笑)。

おそらく武術の術理の多くはこの方向性であり、スポーツと似て異なる大きなポイントと考える。

このVで紹介している術理のいくつかは納得できる。



この著者を寡聞にして存じないが、ワードのチョイスはユニークだ。

「アザーズ・ファースト」

「思い=重い。思いとはそれに重さを感じている」

「意識とは重さの認識」

「重みは重要性」

「NO FEEL JUST FOCUS」

「アウェイで戦う」

「自分の所有権のあるところは反応される」

「相手の所有権があるところを動かす」

「手の内とは、相手の陣地に侵入している手」

「大切なのは相手のコントロール」

「コントロールできるなら、痛めつける必要はない。威力はいらない」



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