バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

カテゴリ : 書籍

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ぼーっとタイム♪

武術格闘技の術理研究が夢の一つであるから、お金が尽きても夢は尽きんよ。

ただし、お金はあった方が他者依存度が下がり、選択肢も増えて人生が楽になる^ ^

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「「プレミアム」とは「競合がいる中での最上位の体験」
「ラグジュアリー」とは「競合がいない体験」」



「「役に立つけど、意味がない車(機能しかない車)」が一番安くて
「役に立つし、意味がある車」が次に高くて
「役に立たないけど、意味がある車(意味しかない車)」が最も高い」



「機能の価値は安定」

「意味の価値は変動が激しい」



「プレミアム=高級」
「ラグジュアリー=夢」

「夢=認知度ー普及度」



「顧客のファン化」

「ファンを産むのは「応援シロ=目的地ー現在地」」

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「シン仮面ライダー デザインワークス」を映画館で見つけて入手。

定価2750円。品切れでネットだと4000円。

映画は刺さらなかった私だが、ライダー造形のカッコよさと庵野監督のこだわりには好感を持っている。

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この本からも設定の変遷を感じ取れる。結果的にオリジナルに近い造形。レストランでメニュー見て散々悩んだ挙句ホットみたいな(笑)。

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「つまり、人生とはあぶく銭だ。生まれる前には何もなかった。まったく、何もなかった。ところが、何の因果か、宇宙ができ、有機物の塊が生物になり、それが進化して、人間になった。その中の一人として、何の偶然か、あなたが生まれた。生まれたてのときには何も考えていなかったが、脳が成長・学習して今に至った。これがラッキーでなくて何だろうか。あなたにとって、宇宙史上最大のラッキーの一つだ。死刑というより、恵みだ。信じられない、鮮烈な奇跡だ。そんな奇跡を楽しまずして、この奇跡が再び失われてしまうことにフォーカスを当て続けるなんて、もったいないではないか。それよりも、この刹那の偶然を、大いに楽しもうではないか」

ある柔術家が死生観についてSNSで紹介していた著者。崇高な思想などない私も弔事の機会に斜め読み。

人生において何度か肚を括る局面はあったものの幸いにして生き残っている私はどう考えたって楽天的にしかならない。いや、善意の開き直りか(笑)。

「どうせ、どこかで死ぬんですから」(byシステマ師範)

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「もちろん普通のプロレスになるはずだった。ゴメスにはセメント(真剣勝負)を仕掛ける気などなかったはずだ。ところが、日本でなまじプロレスを覚えたゴメスは、迫力のある場面を演出しようとしてルスカの顔を張った。もの凄く威力のあるビンタだったから、あのルスカがグラッときた。頭にきたルスカは『お前がその気なら俺もやってやるよ』とお返しに殴った。それからはもうメチャクチャだった」(ミスター高橋)

 「ゴメスとルスカの試合はフェイク・ファイト(インチキな試合)で、ドローになる予定だった。ところが、エリオ・グレイシー(ヒクソンやホイスの父親である伝説の柔術家)が『リオでフェイクをすることは許さない』とゴメスにきつく命じた。だからゴメスはフェイク・ファイトをすることができなくなったんだ」(カーウソン・グレイシー)

「試合開始当初は明らかにフェイクだった。だが、ラウンドの最後にルスカがゴメスを殴り、ゴメスが目の上をカットして出血したところからファイトはリアルに変わった。その後はゴメスにとってイージーなものだった。ゴメスはルスカをテイクダウンし、上から殴りつけ、最後はマタレオン・チョーク(ライオンの首の意。チョーク・スリーパーのこと)を決めた。ところが、なぜかその時に突然レフェリーが試合をストップしてしまったんだ」(カーウソン・グレイシー)

「エプロンアウトは苦肉の策。ああでもしないとケンカが収まらなかった。確かにルールにはあるけれど、実際に試合に適用したのは最初で最後」(ミスター高橋)



当時バーリトゥードの雄イワンゴメスと最強の柔道家ルスカ。

「ゴメスはプロレスが下手だった。一生懸命プロレスをやろうとするんだけど、どうしても嚙み合わずにナマな(ダメージを与える)攻撃をしてしまう。日本人の選手が受けてやろうと思っていると、もの凄いことをやってくる。もちろん若い選手とはうまくいってなかった」(ミスター高橋)

「ルスカはプロレスのことをバカにしていましたね。『話にならない。アメリカの奴らは弱すぎる。こんなバカらしいことはやってられない。自分が技をやるとアメリカ人は痛がって、お前とやるのはイヤだとよく言われた』とグチをこぼしていました」(福田富昭)

プロレスを理解しない者同士のプロレス。試合展開や状況について諸説あるものの、ミスター高橋とカーウソンの説は説得力ある。でも、ガチでイワンゴメスがルスカをテイクダウンできるとは思えず、やっぱり噛み合わないプロレスだったんだろう。

裏返すと微妙なプロレスをファンタジーにしてしまうのもプロレスの懐の深さといえる(笑)。
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ネットで見つけた書籍。
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高久先生を紹介していたので読んでみた。
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宇城憲治師範、座波師範など多くの先生方や沖縄空手の歴史、沖縄土着の「手」に中国武術が交わって成立してきたとの定説から、そもそも母体は中国武術であり、そこに剣術「示顕流」が加わって成立したとする最新の説まで紹介。おもしろくて一気読み。

沖縄拳法空手の山城先生を取り上げていないのは私的には少し不満だが、興味深い一冊。

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これは大きなヒントになった。

私はドーパミン的幸福を求めるあまり、日常、周囲にある「小さな幸福」を見落としていた。「小さな幸福」の多くは、この図で土台となるセロトニンやオキシトシンにあると思う。

興味のあることにフォーカスする人間には盲点が生じる。ドーパミン側にフォーカスすれば、セロトニンやオキシトシン側が盲点となる。

相手の力を読み取ることを中国武術では「聴勁」と呼ぶ。

まさに小さな幸せを感じることも「聴勁」であり、磨くべきはこちらの「聴勁」ではないか。

そして小さな幸せって、そんなに小さくないことにもあらためて気づく。

感謝。




PS.朝の散歩前に口にしたりんご、パイナップルがめちゃくちゃ旨くて確信したよ(笑)。

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「「マ」とは虚実のバランス」

「高座に落語家が出てきました。彼は、高座に姿を現わし、中央まで歩いて、座蒲団にすわり、お辞儀をしました。

ただこれだけで、この落語家は巧いか、拙いか見物にはわかってしまいます。たったそれだけの動作、あるかないかの表情、その中にバランスの破れたところがあったら、これはもう拙いに決まっています。

一人二人では鈍感な客も、大勢そろうと一種の連鎖反応が起こるでしょう。群集心理というものは、恐ろしい「勘」をもつものです」



武術格闘技に限らず「間」と「間合い」は大切。私の研究テーマでもある。

話術(新潮文庫)
徳川夢声
2022-04-21


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