オリンピック聖火リレーが物議を醸し出している。自らの主張をランナーにぶつけるものだ。その主張は正しいのかもしれない。けれどオリンピックや聖火には直接関係ないはず。まして暴力に訴える等筋違いも甚だしい。正当な抗議ならしかるべき方法があるはず。

反面、それでも聖火リレーを強行する側だって意味があるとは思えない。オリンピックはアマチュアスポーツの祭典に過ぎない。ロサンジェルスオリンピックあたりから急速に商業化が進んだが、選手にはアマチュアリズムを強要するくせに主催者はビックビジネスでちゃっかり儲けようとする捩れ現象が起こっている。聖火なんて所詮飛行機で運んでくるわけでリレーなんぞにそれほどこだわらなくてもいいだろう。強行する理由は他にあるようだ。

以前、モスクワオリンピックボイコットもあった。
スポーツなんてたかがスポーツなのだ。政情なんて関係ない。でも注目度が高いから政治の材料となってしまう。

もしかしたらオリンピックそのものが本質を見失っているのかもしれない。

PS.テレビである柔道家を取り上げていた。金メダルを目標に柔道を続けているという。目標の一つであるのは構わないがそれがすべてではちょっと違う気がする。柔道の本質は金メダルを取ることにあるのだろうか?