FullSizeRender
FullSizeRender
そうかー、サウナの目的は「ととのう」だったか?!(笑)

先日の講演で印象に残る松尾大さんの著書。

IMG_7547

サウナの入り方なんぞをビジネスにする発想、柔軟性、ユニークさこそ、「ととのう」状態のなせる技なんだろうねー(笑)



「目的をあえて言葉にするならば、それは、「ととのう」ためだ。

「ととのう」という状態を一言でいうならば「心と身体がリフレッシュされた、調和のとれた理想的な状態」であろう。

サウナから出たところには、サウナに入る前とは全く異なる、精神と肉体のととのった状態がある。

このときの「ととのう」という身体がふわふわして気持ちいい感覚を、「恍惚感」や「トランス状態」と表現する人もいるし、ランナーズハイのときの感覚に近いという人もいる」

「サウナの効果で最も代表的なのは、運動後に得られるのと同じ爽快感、リフレッシュ効果だ。

2019年に医学雑誌に掲載されたドイツの研究によると、25分間のサウナ浴と30分間の休憩によって心臓にかかる負荷は、中程度の強度のエアロバイクを漕いだ人々にかかる負荷に相当し、サウナには軽いトレーニングと同程度の心臓や血管を鍛える効果があるという」

「しばらくサウナにいると、だんだん熱くなってきて、40°近くまで上昇した体温を冷まそうと皮膚の表面の血流量が増加し、脈拍も平常時の2倍ほどの速さになる。

「サウナ=気持ちいい」というわけではなく、むしろ不快感が増して交感神経が活発になる。

80~90℃もあるサウナ室に何時間も居たら死んでしまうので、身体が危険信号を出すために交感神経が活発になるのは生物としては当たり前のことだ。

そうして「熱くなってきたな・・・・・・」となってきたところで、サウナ室を出て水風呂に入る。

温められていた身体が冷たい水で急速に冷やされ「気持ちいい〜!」となるところなので、サウナーの中にも特に水風呂をメインの楽しみにしている人は多い。

しかしながら水風呂でも、リラックスしているときに優位になる副交感神経ではなく、交感神経が優位になる。

16℃などの水風呂(場所によっては一桁台の温度の水風呂もある)にずっと浸かっていたら、体温はどんどん下がり、またもや生命の危機に晒されることになるからだ。

水風呂も十分に浸かったところで、浴槽を出て、外気浴スペースで休憩を行う。

このとき、サウナ→水風呂で大きく交感神経優位になっていたところから、反発して逆に副交感神経が優位となり、身体全体が一気にリラックスモードに入る。水風呂によってぎゅっと収縮していた血管が解放され、体表温度も脈拍も平常時近くに戻る。

この交感神経優位から副交感神経優位に自律神経がスイッチする際の感覚、極端に暑かったり寒かったりした環境から、平常の環境に戻ってくると「ホッとする」、この、自分の基準である体温や脈拍へと一旦リセットされ、リブート(再起動)されるときの、いうなれば野性的な感覚が、サウナにおける爽快感であり、「ととのう」という感覚の正体だ」



ちなみにシステマでは雪の中で氷の張った水を浴びたりするけど(私は未経験)、やっぱり「ととのう」効果も一つの狙いかもね^ ^