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誤解を恐れずに言えば武術は一部の天才しか修得できないと思っている。

中国武術の伊藤先生と練習していると痛感する。

まず、伊藤先生は相手の状態を読み取る「聴勁」が優れている。骨格や筋肉の状態への解像度が高い。私たちが白黒TVとすれば、先生は4Kかそれ以上(笑)。

次に、加工して相手に読み取れないように暗号化した力「勁力」の行使。読み取れない相手は対応できずに崩れていく。そして「認識できないものはコントロールできない」ので、解像度が低いければ「勁力」のコントロールも無力化する「化勁」もできない。

つまり、武術は白黒TVを見ている者に4K画像を伝えるような印象。

武術の修得には解像度高い感覚か、伝えるのに優れた師匠の存在が不可欠であろう。



この点、始めるのに最も敷居が低く、練習すれば誰でも一定の強さを必ず手に入れられる柔術はいいよなというオチ(笑)。