「質問はありませんか?」

技の解説の終わりにパートナーたちに問いかける。質問は少ない、0もある。

「質問がまったくないのは、完璧に理解したか、なにも考えていないかどっちかだぞ(笑)」とは名古屋大学の先生。

もちろん私だって完璧には程遠いし、答えがわからないこともある。

システマでは参加者全員が意見や感想を述べ合うシェアリングタイムがある。

技をできないにしても、人それぞれできないポイントが異なる。私も見落としがあるし、それがヒントになったりしている。

「できないことをできるようにしてあげるのが私の役目。できないことを恥じるな」とはエリオグレイシー。

わからないこと、できないこともみんなでシェアして進んでいく。

そんな柔術でありたい。