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「ボクサーに物語など必要ないという考えである。ハングリーや、お涙頂戴のストーリーを押し付けるのではなく、あの四角いリング上のボクシングだけで人に感動を与えたいのだ。これまでの日本のボクシングカルチャーをぶっ壊し、世界で評価されるボクサーの道を突き進みたい」

「このときにネリは、また許すことのできない失態を犯す。5ポンド(約2・3キロ)という、僕たちの感覚からすれば、到底、リミットまで落とす気があったとは思えない、とんでもない重量で前日計量をオーバーしたのだ。再計量までの猶予時間内でもリミットをクリアできず、その瞬間、王座は剥奪となった。この一戦に万全の準備をしてきた山中さんは血の涙を流したいほど悔しかったのではなかったか」

「父は、「ネリなんかとんでもない。ルールを守れないボクサーと試合をする価値があるのか」と、いまだに怒っている」

「もしネリが拓真のベルトではなく、僕に照準を絞ってくるのであれば、ネリの名前は戦うべきボクサーの一人として頭のどこかに置いておかねばならないだろう。未来のことは誰にもわからない。ただ未来を決めるのは自分自身の意思である」



今夜はその時だった^ ^