「誰が何と言おうが、ジョイスが当時の最強であることは疑いようのない事実なんだ。手足は異常に長いが、体は細くて、とても強そうには見えない。だが、とんでもないよ!こちらが足を取りにいけば、同じスピードで引いていく。引けば、あっという間に懐に入られる。そうこうするうちに、いつの間にか体のどこかを極められているんだ。スープレックスを使うわけじゃない。強力なスマッシュを持つわけでもない。しかし、サブミッションに関する技術は、そこに至る過程も含めてまさに神業としか言いようのないものだった」(byビル・ロビンソン)


「細身で冷静な男なんだが、科学的なレスリングができて、ハッと気がついた時には関節を極められ、抜けられなくなっていたことがたびたびあった」

「彼は強かったね。凄いテクニックを持っていた。レスリングの技術的なことでいえば、私より彼の方がはるかに優れているね」(byカール・ゴッチ)


「最強の系譜 プロレス史 百花繚乱」より。



プロレスラーのコメントはもっぱら「ビジネスの言葉」であることが多い。最強レスラーは誰だとか、数々の逸話もそれに準ずる。


そんな中にも、迫真の内容のものもある。


IMG_4728

一つがビリー・ジョイスだ。ゴッチやビル・ロビンソンのコーチ的存在として飛び抜けた技量の持ち主だったことは間違いないようだ。


どの業界にも天才は存在する。動きを見てみたい達人。