「私はマットが固くても柔らかくても、全く気にせず、いつも通りに自分の仕事をしただけだよ。私はボディスラムなどの技を食ったこともないし、固いマットに打ちつけられて痛みを体験するのは対戦相手だけで、私には関係ないことなんだ」
「プロレス界に入ったばかりの新米プロレスラーに対して、プロレスはショーの側面ばかりではなく実際はシリアスで危険な「スポーツ」であることをわからせるために、シューターによって試されるんだ」
「私のプロレスキャリアの中で出会ったシューターはただひとり、ジョージ・ゴーディエンコだけだ」
「私は彼(猪木)がシュートを敢行した、あるいはプロモーターにシューターとして用いられたという話を聞いたことがない」
「私は世界的に最も強いヘビー級の選手のひとりだった。対戦相手に自分を玩具扱いさせることは、自分のポジションや名声を汚すことになるので、それを許す気は全くなかったし、実際にさせなかったよ」
ー ローランボック談 ー。
プロレスは真剣を使う殺陣と認識している。だから、プロレスラーはスポーツマンでありながら、役者でもある。
やはりエグいプロモーターでもあったボック。プロレスラーとして大成したとは思えないが、猪木を招いた興業失敗の借金が訴訟まで発展し、敗訴、刑務所に服役していた生き様こそ最もプロレス的であったのではないだろうか。
昭和のプロレス者には、たまらない一冊^ ^b
PS.
猪木、ボック戦。
子供の頃のトラウマ映像。
ちゃんと見たのはそれ以来か。
今見ると見応えありますね。強いのはボック、でもプロとして余裕あるのは猪木。
猪木もこんなプロレスによく50分もつきあったね。主導権はボックにあるので、ちゃんとオチを作らないと。これでは猪木も斬られるわけにはいかず、オーディエンスと共にオチのないお笑いにずっとつきあわされた感(笑)。
ボックのフロントヘッドロックをスイッチしてアームロックに切り返す猪木の技術も見れてよかった♪。
猪木、ビル・ロビンソン戦を見たくなった。探してみよう。
コメント
コメント一覧 (2)
お読み頂き有難うございます。
他にもお楽しみ頂ける章があると存じますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
発売を首を長くして待っておりました♪
もちろん全部熟読予定です。昭和プロレス者として読み応えのある取材力、そして分厚い一冊。秋の夜長に最高のプレゼントをいただきました^ ^