「パーリトゥード」。なんでもありとされる。


グレイシーが提唱する「パーリトゥード」とは「あなたが「普段」練習している技」のなんでもありだと解釈している。


UFCが世に出た際、一部の格闘家はノールールなら目を突くとか噛み付くとか口にしていた。


・・・彼らは普段そんな練習をしているのだろうか。


グレイシーはそんな中、対戦者を傷つけることなく勝利していた。これがめちゃめちゃカッコよかった。


それでこんなことを考えた。もし、日常において法律がなければ、秩序がまったくなくなってしまうのだろうかと。いやいや、法律なんかなくても、それぞれの自尊心において、人様に迷惑をかける行為は慎むべきではなかろうか。


思えば、震災に見舞われてもほとんどの日本人は秩序を乱さなかった。


なんでもありなら、なんでもやるのか。なんでもありでも、やらないのか。


人としてその存在を問われることになる。