ある日のこと。某ボクシングジム会長と話をする機会があった。

「みんな殴り方は教えるけど、どこで入るか、どのタイミングで入るか教えない。ジャンケンに例えるなら、「グー」を出して相手が「ピー」なら勝つけど、「パー」なら敗け。ようするに一か八かになっている。入り方を教えないとね」

そして、一つの方法を教えていただいた。とても感銘を受けた。

武術的とはこのことではないかと思うのだ。相手が確実に「ピー」を出すことを察知、もしくは誘導しておいて「グー」を出す。

絶対で入りたい。

こんな話を先日の掛け試し稽古会である先生にしてみた。すると同じ例えを使って教えていただいた。

「私たちのやり方は「グー」か「ピー」かわかりにくい出し方をしておいて、相手には「グー」に「見える」ようにしておく。相手が「パー」を出したら「ピー」に変化する」

その後、先生の組手を拝見させていただいた。軽快な動きに見とれていると

「速く「見せている」だけですよ」

と笑った。

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