武術として「争わない」のは単純に逃げることではないと思う。
過去、ある武術師範に全盛期のミルコやヒョードルと戦ってはどうですかと切り出しお叱りを受けた。
私は武術師範の技術は本物だと信じている。でも、ミルコやヒョードルとぶっ倒し合いをして欲しいわけではない。先(せん)を制し彼らの攻撃をストップさせれば武術師範の勝ちだ。武術師範にはそれができると考えた上での提案だった。
がっぷり四つのガチガチのぶつかり合いだけが格闘ではない、争いを回避するのも立派な格闘だと思っている。
システマ創始者ミカエル師範と接して確信に至った。
格闘技として争いを楽しみ、武術として争わないのも楽しむ。私の目指す柔術はここ。
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