システマインターナルワーク。向きあって立ち、手を合わせた状態から動く。一方は目を閉じ、手が離れないように、圧を変えないようについていく。中国武術的には聴勁の感覚を養うトレーニング。姿勢を整えると誰でもちゃんとついていける。不思議なようだが、人間にはそんな機能もある。


主導側は相手の脚をモニターする。これが私は苦手。接触点はモニターできる。でも、それを相手の脚までは持っていけずにいた。I師匠との推手でもそうだ。


システマでは頭で考えないようにすると上手くいくとアドバイスしている。それでやってみる。たしかに考えないようにするとなんとなく脚までモニターできる。


この理由を考えていて(笑)、ふと思いついた。考えると意識が頭に集まり重心が浮きやすい(この理由は割愛)。相手をモニターするのは共感に似ている。意識が頭に集まっていては自己の脚への意識が薄まる。すると相手の脚への共感も薄れる。


I師匠との推手で脚までモニターできなかった理由はおそらくこれだ。思えば柔術のスパーリングでも同じで、接触点へ意識が集まりすぎていた。スパーリング中に全身を意識できるか。ヒクソンは試合やスパーリングでは考えないほど上手くいくと話していた。


考えないと全身を意識しやすい(この表現も微妙だな(笑))。だから相手の全身をモニターできる。相手を捉えられる。


備忘録として整理してみた。あくまで、いまの私の感覚に過ぎず、わかりにくい文章で失礼。


PS.この重心下げは脚に気を通す感覚に似ている。説明が長くなるのであらためて(笑)。