
セミナー開始。テーマは恐怖。人の行動の多くは恐怖が支配している。なにかに不安を感じて道具を開発したり、未知を解明している。
エクササイズ開始。目を閉じて会場内を歩く。最初は腕を前に出す。1周目は一歩で吸い、一歩で吐く呼吸。2周目は二歩でと増やしていく。当然、他の人や壁にぶつかる。不安で緊張感が高まる。みぞおちあたりが固くなっていく。5周目以降は腕を下げて歩く。といっても目を閉じているので何周歩いているのかわからない(笑)。結局、腕を前に出したまま歩き続けた。すると徐々に慣れて緊張感が抜けていくのがわかる。緊張が前に出した腕に移動していく。緊張を身体に入れないとミカエル師範。なるほど、実感。
次に5人ペアになってマッサージ。横になった人の両手両足を残りの4人がつかんで色々な方向へ捻ったり引っ張ったり。ケガするギリギリの緊張を呼吸でコントロールしていく。
「でも今日来た人数と同じ人数で帰ってね(笑)」とやり過ぎないようにアドバイス。一人10分(笑)。なんだかちょっと身体が軽くなった。
そして対人練習へ移行していく。一人がベアバッグ。締められた方は力のテンションをコントロールし外していく。以下、この変化が続いていくのだが、私は最初のこれが上手くできず。結局、一日ずっとこればかりやっていた(笑)。
ポイントは
・真っ直ぐに立つ(私は歩幅が広すぎると注意を受ける。広いと脚で踏ん張ってしまう)。
・相手からのテンションを抜く(自身の姿勢を維持するテンションはそのまま。相手からの影響によるテンションだけ抜いていく。相手との接触面の圧力は変えず。姿勢を維持しながら、心地良いポジションに移動していく。結果的に相手が崩れる)。
このあたりの術理はI師匠の教えに似ていると感じた。
・地面を蹴らない。
・相手の支えにならない。
アプローチ方法もいくつかあるんですねー。
この最初の部分をシステマ大阪代表の大西さんに質問し、教えてもらってるとダニール師範がやってきて、創始者ミカエル師範の元へ連れていかれた。
ここから参加者が車座になった中、ミカエル師範とマンツーマンの練習となる(汗)。ニコニコしながらかかってこいよとミカエル師範。オトナ気ない私は通訳を通じ本気でやっていいかと確認(笑)。まずは7、8割で接触、技をかけられたが踏ん張ることにした。すると脇にパンチ、一発、二発。転倒。徐々に本気モードへ(笑)。あとは掴みかかっては崩されを繰り返す。最初は組んでから崩されたが、師範もシフトチェンジ、接触前から崩される。めっちゃ不思議な感覚。空手宇城師範を思い出す。何度か攻防したあとどんな感覚かインタビューされる。組み、もしくはその直前でなぜ崩れるのか質問。そこに気づくのはなかなかいいことだと師範は前置きして、先ほどのポイント、立ち方の重要性を教えていただいた。
ちなみにこのセミナーの模様はDVDで発売されるようで、このシーンを使っていいかとミカエル師範にたずねられた。もちろんOK。その心遣いにも感動した。
いままで様々な武術家、格闘家に出会った。強い人ばかりだ(一部のまがい物を除く(笑))。その中で優しさやあたたかさを感じたのは我が師バルボーザとミカエル師範だ。
システマは格闘技のように争わない。ミカエル師範の人柄が術理を体現していた。もう、めちゃめちゃ感動した^ ^。
ちなみにセミナー終了後、大西さんの導きでミカエル師範にパンチを(軽く)打っていただいた。物凄い衝撃。1分くらいうずくまる。すると師範は呼吸するように優しく背中をさすってくださいました。某高名師範の突きも強烈でしたが、ここが大きな違いかも(笑)。
「どうだった?(ニコニコ)」
「いやー、ボゴボコにやられましたね(^^;」
「あはは、大丈夫、僕もいつもそんな感じでやられているよ(笑)」
ダニール師範は技量、そして人柄もミカエル師範を継承されてますねー。
ミカエル、ダニール師範、そしてシステマ大阪大西さん、権藤さん。私のしつこい質問にも快く応じてくださいました。そして一日丁寧にご指導いただき感謝です。システマ大阪のみなさまにも御礼申し上げます。楽しい時間をありがとうございました。
(それから大西さん、ランチもごちそうさまでした(^人^))
とても勉強になりました。また、しっかり練習をしていきたいと思います^ ^。
システマ東京のスコット、アンディと10年ぶりの再会。
10年前の模様
あいかわらず元気ねー^ ^♪
ま、俺もだけどさ(笑)。
PS.
名古屋に戻る。みんな活き活きして練習してるねー。亭主元気で留守がいい(笑)。
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