プロ棋士を打ち破る将棋ソフト「ポナンザ」開発者の人口知能への入門書。


人工知能はこの10年で大きく発展した。

当初の人口知能は人間の思考パターンをプログラムしようとして失敗していた。

転機は意外なところにあった。そもそも人間は自分たちがどう思考しているのかわからないというのだ。だからプログラムも作れない(笑)。


「ポナンザ」では、人間の思考パターンのプログラムを諦め、プロ棋士の対局を学習させ、あとはコンピュータ同士を対戦させて独自の思考パターンを作り上げていった。

そして名人に圧勝するまでに至ったが、人間の思考パターンをどう判断しているのか説明できないように、人口知能の思考パターンも説明できないという(^^;。


人間、コンピュータを問わず「知能」「知性」とはなにか、考えさせられる一冊。


ところでさ、名人でも勝てない「ポナンザ」に、私なら勝てる。コンセントを抜いてやるからだ(笑)。


・・・いずれ人口知能が人間の知性を上回る時が来る。人口知能を人間の敵にしないためには、人間の振る舞いが大切だと著者は警鐘を鳴らす。人口知能は人間から学ぶ。私がコンセントを抜くのなら、人口知能も同じ手段を選択する。要するに私を模倣した人口知能はターミネーターになっちゃうかもしれないのだ(^^;。