「昔は、殴打やむごい仕打ちによるきしみ音が毎日聞こえ、囚人同士で殺しあい、重傷を負わせあうのが日常だった。強くなるために監房でトレーニングを重ねた男だけが、文字通りサバイバルできた」

「パワーを持っているかどうかが生死を分かつからだ!その意味で、この時代の囚人たちは、レオニダス率いる26世紀前のスパルタ人と変わりはしない」


元囚人のトレーナーが刑務所内で鍛えるためにやっていたキャリステニクスと呼ばれる自重トレーニングを紹介。


「筋力の源泉になるのは、実際は、筋細胞を発火させる神経系であり、筋力やパワーは、主に神経系の情報伝達効率に左右されている」

「小さい筋肉なのに、強い力を発揮する。そういった人たちの筋肉は、神経系が開発されている」


若い頃の私はプロレスラーのような身体に憧れ、腕立て伏せやピンズースクワットを毎日千回はやっていた。支持なし倒立腕立ても楽々できた。でも、身体はどんどん細くなっていった。柔道部顧問M丘先生からも「小さくなったなー」と言われたりして、身体を大きくできるのは才能の問題なのかなー、とがっかりしていた。 いまは原因がわかる。負荷が軽すぎて持久系トレーニングになっていたのと、栄養の捕り方が間違っていた。


この本には様々な自重トレーニングを紹介している。中でも倒立系は参考になった。この手順に従って若い頃鍛えていたら、片手倒立腕立てもできたかもしれないp(^_^)q


とはいえ、この本を買った一番の決め手はなんといっても表紙のビスケット・オリバだ(笑)。


ちなみにアメリカでは続編が3作まで出版されているようだ。その日本語版にも期待したい。