
「私は実際的な人間だ。人々が古いスタイルの建物を好むなら、迷わずそういうものをつくる」
「約束通りに、期待通りのものを提供せよ」
次期アメリカ合衆国大統領候補としてにわかに現実味を帯びてきたドナルド・トランプ。マスコミを通して伝わる情報にはセンセーショナルなものが多く、国境に塀を設けるなど、一見荒唐無稽な主張を繰り返すトランプを私たちは色眼鏡で見がち。
一方、この本にあるように、トランプは幾多のビジネスを成功へ導いてきた凄腕の経営者でもある。冒頭は経営者としてのトランプの言葉。顧客の期待や要求に応えるのは、経営としていわば王道なのだが、荒唐無稽な言葉も大統領候補として国民のニーズに応えたものだとしたら、こちらはちょっと寒気はするものの、傾聴に値するのかもしれない。
トランプが米大統領になったら、日本はどう舵を取るのだろうか。
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