「科学者の研究なんてね、大部分間違ったことをやってるんです。実際には失敗の連続です。
大発見の前には山のような間違いの積み重ねがある。
どこで間違うかというと、大きくいって二つある。
実験科学の研究というのは、みんなまず仮説を立てて、それを実験で検証していくわけですね。こうなってるんじゃないかなと考えて、本当にそうなっているかどうかを調べる。
その最初の仮説のたて方で間違う可能性がある。これがいちばん大きい。
次に、検証の方法で間違うことがある。こちらは失敗してもやり直しがきくけど、はじめの仮説で間違ったら、もうどうしようもない。
はじめにこうなってるんじゃないかなと考えたときに間違った方向で考えていたら、あとはどんな実験をやっても無意味ですよ。いくらやっても意味あるデータがでてこない。
だけど、はじめに間違った方向に頭がこりかたまっていると、それでも、これは仮説のたて方が誤っていたんだということに気がつかないで実験の方法が悪かったんだと思いこんで、方法だけを変えて別の実験をしたりする」
「ないものをいくら一生懸命さがしても、絶対にないんですよ。いくら頭がいいサイエンティストでも、本来ないものは発見できないのです」(by利根川進)
1990年の初版発売当時に読んでちんぷんかんぷん(笑)。プチマイブームである「精神」や「物質」のタイトルにひかれ、文庫本で再び読んでみる。やはり専門的にはよくわからないものの(笑)、科学者としての姿勢は凡庸な私たちにとってもヒントになる。
精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか (文春文庫)
著 者:立花 隆
販売元:文藝春秋
発売日:1993-10
大発見の前には山のような間違いの積み重ねがある。
どこで間違うかというと、大きくいって二つある。
実験科学の研究というのは、みんなまず仮説を立てて、それを実験で検証していくわけですね。こうなってるんじゃないかなと考えて、本当にそうなっているかどうかを調べる。
その最初の仮説のたて方で間違う可能性がある。これがいちばん大きい。
次に、検証の方法で間違うことがある。こちらは失敗してもやり直しがきくけど、はじめの仮説で間違ったら、もうどうしようもない。
はじめにこうなってるんじゃないかなと考えたときに間違った方向で考えていたら、あとはどんな実験をやっても無意味ですよ。いくらやっても意味あるデータがでてこない。
だけど、はじめに間違った方向に頭がこりかたまっていると、それでも、これは仮説のたて方が誤っていたんだということに気がつかないで実験の方法が悪かったんだと思いこんで、方法だけを変えて別の実験をしたりする」
「ないものをいくら一生懸命さがしても、絶対にないんですよ。いくら頭がいいサイエンティストでも、本来ないものは発見できないのです」(by利根川進)
1990年の初版発売当時に読んでちんぷんかんぷん(笑)。プチマイブームである「精神」や「物質」のタイトルにひかれ、文庫本で再び読んでみる。やはり専門的にはよくわからないものの(笑)、科学者としての姿勢は凡庸な私たちにとってもヒントになる。
精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか (文春文庫)
著 者:立花 隆
販売元:文藝春秋
発売日:1993-10
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