「脳科学の進歩によって「祈り」と「脳」との関係が発見されたと言われています。すなわち心で思う事が科学的にも身体に影響を与えるというものです。すなわち「良い祈り」が、その人間を救い、「悪い祈り」がその人の体に悪影響を与えるというものです。
例えばスポーツなどの勝負事では、「勝ちたい」「うまくなりたい」と願います。するとこれはポジティブな祈りとして、その人の脳内に神経伝達物質のベータ・エンドルフィンが分泌されます。この物質は快感物質であると同時に脳を活性化させ、かつ体の免疫力を高めるなど、様々な病気を予防する効果があるそうです。
しかし、ここに落とし穴があります。スポーツ、勝負事における願いは、一歩間違うと「ライバルを蹴落として叩きのめしたい」という攻撃的な面に力点が置かれがちです。この場合、悪い祈りとして分泌する脳内物質は、ベータ・エンドルフィンではなくアドレナリン及びノルアドレナリンが主となります。
このノルアドレナリンは別名「怒りのホルモン」とも言われていて、それを数ミリグラムをラットに注射するだけで死に至るほど強い毒性があると言われています。(中略)
また「嫌いな人の不幸を願う」など、ネガティブな祈りの場合、脳内でストレス物質が分泌され、それが過剰になると、「記憶」を司る部位である「海馬」が萎縮してしまうそうです。(中略)
同じ事に対するのでも、心のあり方一つで、脳内に快感物質であるベータ・エンドルフィンが分泌されたり、その反対にアドレナリンが分泌されたりして、結果その事が身体を良くも悪くもしているという事です。」(by宇城憲治)


「確かにアドレナリンは普段以上の力を引き出してくれるかもしれないが、リスクが大きい。結果的に自分自身を損ねてしまうだろう」(byウラジミール・ヴァシリエフ)


身体の使い方に自然の摂理に従った法則があるように、メンタルの使い方にも法則がありそうだ。