私の使う技術などたいしたことないし、特別なことができるわけでもないが、唯一、向上し続けているのは身体の使い方。これは年々、理解が深まっている。

同じことをやっていても細部に意識を向けられるので、結果的に動作の精度が高まっている。股関節や首、肩、そして指と肩の連動など。

反面、いま、スパーリングではかなり適当に動いている(笑)。相手からのプレッシャーは見方を変えればマッサージと受け取ることもできるから、相手に動かしてもらって動作の可能性を引き出す狙いもある。

毎週月曜日TBJの子供たちとの練習も私にとって刺激的だ。彼らの行動や発想はあまりに自由でとらわれがない。いっしょに練習していると心身共に柔軟にしてくれる。

基本功や套路なども繰り返す毎に違うテイストがある。動かない、動きの悪い箇所をはっきりと認識できるからだ。そこが歪みとなって重心移動もスムーズにいかなくなる。体サバキももちろんのこと。

日常動作も同様で、無理のない効率の良い動作は骨格的に決まってくると思う。となれば歩いていようが、洗濯物を干していようが、皿を洗っていようが、そして呼吸をするのも練習になる。

日常動作のクオリティが高まれば、フィードバックがかかり武術格闘技の技術もレベルアップしていく。

要するにどこでなにをしてたって取り組み方次第で練習になるわけで、こんな視点に立てるのが加令の良さの一つなのかもね♪

「年をとることで初めてできるようになる動きがある」(byシステマ師範)