バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2025年02月

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「間合いと角度のワーク」

「人と人との距離や角度は、物理的なものと心理的なものの二つがあります。

心理的なものは物理的なものに影響を受け、実際の距離とイメージする距離は違うものであるということ。

それらはいくらでもコントロール可能であり、それこそが武術そのものであるということ」(by山城美智)



待望の山城先生の新刊。上梓おめでとうございます。じっくり勉強させていただきます^ ^

PS.振込みで取り寄せた。送料200円を忘れ、追加で送金。200円の振込み手数料270円也(笑)。

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YouTubeなどで有名な田村装備開発の愛知出張訓練に参加してきました^ ^

四時間みっちりの内容。はじめに立ち姿勢の作り方。呼吸操作などて上体を一体化。脚はそれに従う。「かめはめ波」も登場(笑)。息を吐く「かめはめ波」と吸う「かめはめ波」。吸う方はおそらく中国武術的「暗勁」?!。身体の中に波の干渉のような衝撃。上体の操作でこんな簡単に打てるとは目からウロコ♪

以下、備忘録として。

1、【護身術】
・前提として強力な武器を持つ方が強い。ナイフ<銃。
・「緊急避難」について
誰かが暴漢に襲われている。そこから逃げても「緊急避難」として罰せられない。襲われているのが身内であっても二人より一人の犠牲で済ませられるとの解釈もできる。ナイフはそれほど強力な武器。対応には覚悟を要する。

2、【対ナイフの練習】
ナイフを構えた受けに、歩いて近寄り、攻撃してくるのを捌く。近寄ることで先手を取り、受けを後手にさせる。

「構え合うと恐れが出て勝負は付かぬ。対すればスッと出て行く。敵は切りかかるかあるいは何らかの動作を起こさざるをえない。そこでそれに乗じて勝ちを得る」(by佐川幸義)

暴漢に近づいたらクリンチし、スペースをなくす。スペースをなくせばちくちく刺されても傷は1〜2cm程度。身体でも腕でもがっちりクリンチして離さない。もし、刺されてしまってもクリンチし続ける。

「出るだけでもよい。刀でも出れば致命傷にならない。まず出ることを学ぶ」同)

実はナイフファイティングを学びたかったのだが、これはこれでとても勉強になった。

最後に。

3、【安全管理と危機管理の違い】
安全管理とは定められたルールや取決めを守ること。危機管理とはルールや取決めのない、もしくは越えてくる状態への対応を指す。

あまりに安全管理を徹底しまうと、危機管理能力が退化する。教育においても子どもたち安全を強調すると危機管理能力を削いでしまう。

究極的に護身とは、危機管理能力が退化しないように日頃からの心がけ次第となる。

余談だが、日本国の安全管理は行き届いているかもしれないが、危機管理能力はどうだろう。

護身も狭義と広義を真剣に考える時代になった。

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末筆ながら、講師の長田先生、そして参加者のみなさんに感謝いたします。ありがとうございました^ ^

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以前、若手がパートナーたちのケガを厭わない練習スタイルだったので咎めると


「早川さん、格闘技なのにケガさせてなにが悪いんですか?!」

これに的確に、厳密に答えられるだろうか。

格闘技の本質はパートナーの身体を攻撃目標にしているからだ。

私は深く悩んだ時期があった。そこで思い出したのがヒクソングレイシーの「ジェントルアーツ」という言葉。

さらにシステマの「破壊の否定」だった。

以来、「ジェントルアーツ」を標榜し、練習で痛めつける行為を禁止した。

練習相手はエネミーではない、パートナーなのだ。

もちろん荒っぽい練習を否定しない。そんな練習も状況によっては必要だからだ。

私たちはそれをしない。入会希望者にはちゃんと伝えて、ハードな練習希望ならほかの環境を勧めている。

ちなみに痛めつけないとはコントロールに必要以上に力を加えないことと考えている。

ただし、私もすべてを理解するには程遠く、パートナーたちより、たまたま道の先を歩いているに過ぎず、永遠の学生であるのは変わりない。

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あるブログからヒント。対立構造だと常に抵抗を受ける。何事もコントロールしようとしては反発される。

そのブログの切り口は「宗教」。なるほどなーと思った次第。

合気道では「愛」とかのワードを目にするが、ここらへん共通してるかもね。

対立構造の中に調和を見出せるか。格闘技は競技の性格上、対立構造にならざるを得ない。

格闘技ではない武術なら可能かもね。



争うのは格闘技。争わないのが武術。

そんな感じ。某所のお家騒動を遠くから眺め、私の求めるものはなにか、求めたいものはなにか、あらためて勉強させてもらった。

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【石黒翔也 柔術名古屋セミナー/世界最前線の矛と盾】

世界頂点を目指し最前線で戦う石黒翔也選手をお招きしてセミナーを下記の通り開催いたします。
今回のメニューはトップとボトムポジションの二部構成。トップはパスガードを、ボトムはガード&リテンションをナビゲートしていただきます。先のヨーロッパ選手権決勝で激強ベビーシャークを封じ込めたリテンションも惜しみなく披露。


まさに最高の「矛(ほこ)」と「盾(たて)」。柔術ガチ派もエンジョイ派も楽しめる内容と考えます。みなさまのご参加をお待ちしております。



1、日時/3月16日(日曜)一部10:00〜12:00、二部13:00〜15:00
※受付は開始30分前より行います。

2、場所/Honjin studio(名古屋ブラジリアン柔術クラブ常設)
名古屋市中村区鳥居通2-41-2
地下鉄東山線「本陣」駅4番出口前(名古屋駅から二区)

3、定員/各20名

4、参加費/各部12,000円、両方20,000円

5、セミナー内容/
-1、ボトム編/守りの片襟片袖ラッソー&ガードリテンション
-2、トップ編/ラッソー&リバデラパス

6、お申込み/早川宛にメッセージをお願いします。振込先などをお知らせします。入金確認で受付完了となります。

7、備考/
-1.ビデオ撮影可能です。
-2.ご不明な点がございました早川までメッセージをお願いします。

以上。

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