2024年11月
ホワイトベルト、柔術の入り口のお手伝いできるのは光栄だ^ ^
神は細部に宿る
なぜ突きがズレるか
一部の天才しか身につけられない武術か、誰でも身につけられる柔術か
誤解を恐れずに言えば武術は一部の天才しか修得できないと思っている。
中国武術の伊藤先生と練習していると痛感する。
まず、伊藤先生は相手の状態を読み取る「聴勁」が優れている。骨格や筋肉の状態への解像度が高い。私たちが白黒TVとすれば、先生は4Kかそれ以上(笑)。
次に、加工して相手に読み取れないように暗号化した力「勁力」の行使。読み取れない相手は対応できずに崩れていく。そして「認識できないものはコントロールできない」ので、解像度が低いければ「勁力」のコントロールも無力化する「化勁」もできない。
つまり、武術は白黒TVを見ている者に4K画像を伝えるような印象。
武術の修得には解像度高い感覚か、伝えるのに優れた師匠の存在が不可欠であろう。
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この点、始めるのに最も敷居が低く、練習すれば誰でも一定の強さを必ず手に入れられる柔術はいいよなというオチ(笑)。
達人の妙技
ブルースリーにみる「間合い」操作
マイヒーロー、ブルースリー^ ^
映画「ドラゴンへの道」の格闘シーンは実際のリーのファイトスタイルに近かったのではと推測する。
前手の位置、後ろ足の位置、向きなど後の先、カウンター狙い?
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「間合い」
対峙した際、一番近い身体のパーツが互いの間合いとなる。腕を伸ばしていれば、相手には間合いが詰まり、降ろしていれば広がるように感じる。間合いが詰まれば、広げようとし、広がれば詰めようとするのが一般的反応で、そこが「間合い」操作の一つの要素となる。
後ろ足を一枚目写真のように相手と反対側に向けると下がりやすくなる。これも「間合い」を広げる要素。
以上から、写真のブルースリーは「間合い」を広くとり、相手を呼び込みカウンター狙いを読み取れる。
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視覚情報を利用した「間合い」操作の妙。
Don't think.Feel!!!
スポーツっていいねー♪
押しつけると反発される
「そもそも『論理』とは、必ずそうなるに決まっている『ことわり』なので、必然性がつきもの」
「だから、論理には『有無を言わさず』とか『強制的』というニュアンスがつきまとう」
「『論理的になれ』とはよく言われるのですが、実際に『論理的』な言葉を使うと、嫌がられることが多い」
「『つまり・・・つまり・・・』と相手を追い込むと面倒くさがられ、『だから・・・だから・・・』とつなげると、自己主張が強すぎると敬遠される」(by吉岡友治)
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柔術はコントロールを主眼とするロジックだが、人はコントロールされることを嫌い、押しつけに反発する。このジレンマ。上手に誘導するのはなんでも共通する。だから、おもしろい^ ^