バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2024年06月

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伊藤先生と練習。

馬歩だけの90分。上体の使い方を修正いただいた。

先生の馬歩に少し近づいたかも。贅沢な時間をありがとうございます^ ^



人の直立する進化の過程は、赤ちゃんのハイハイに始まり、壁沿いに立ち、後ろに転び、次第に転ばないバランスを掴み、立ちに至ると考えている。

両脚で踏ん張り、筋力で立ち上がっているのではなく、後ろに転がりそうで転がらないポジションといえる(逆立ち同様)。

要するに人の立ち姿勢には常に後ろ回転、バックロールの力が作用している。

そのバックロールを意識的に強めたポジションが馬歩と理解している。見た目はスクワットのようだが、落下しそうなのを立ち上がるのではなく、転びそうなのを転ばないように下方向に抑えているといった感じ。

馬歩に触れると浮き上がる力が作用する。



人は重力下に生活しているので、重さに敏感で反応が超早い。馬歩は浮き上がり、重さの作用を薄めるため、パートナーの反応、抵抗が起こりにくくなる。

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伊藤先生と練習。

馬歩を修正していただいた。足首、膝、上体の抑えなど。

立ち方は基本であり、一丁目一番地^ ^



立ち姿勢の基本は「馬歩(まほ、マープー)」と考えている。

いわゆる健康的な姿勢や、骨格の合理的に立ち上がったポジションではなく、意図を持つ専用の姿勢。

この応用で「座取り合気上げ」をやっている、だからシッティングで手を抑えられてもわりと平気だ。

昨日、馬歩をいくつか修正していただいた。伴って、作用する力も、パートナーの崩れる方向も変わる。

運動した力をいかに発生させ、保持し、伝達するか。すべての基点がここにある。

では、「基本」とはなにか?

繰り返し練習していく一番大切で重要なポイントだから最初に学ぶ。これを基本と呼ぶことにしている。

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ホワイトベルトクラスは三角絞めを、オールはオモプラッタをナビゲート。

スパー45分。私はパスされようがバックにつかれようがずっとコネクションにフォーカス。



パートナーとの接点をヒクソンに習って「コネクション」と呼ぶことにした。

「コネクション」は身体が触れ合う部分のみならず、視覚的接点も含むと考える。

コネクションを通じてパートナーたちを崩し、誘導していくことになる。

仮にマウントやバックなどポジションを失ったとしても即、負けになるわけではない。不利な状況でもコネクションを通じてなにかできないかを探ることはできる。

こういった切り口も楽しみ方の一つである。

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ホワイトベルトクラスはニースライス→マウント→バック→チョークをナビゲート。久々の紫帯も参加で掘り下げて時間超過。

その後のパーソナルも組み手と術理研究で時間超過^ ^;



術理とはコントロールのしくみと考える。人には意識と無意識領域がある。呼吸や姿勢維持など、生きる日常の多くが無意識で行われている。

時として目の錯覚などバグが発生する。これは意識と無意識のズレ。

例えば、ジェットコースターに乗っている動画につられて身体が動いたり、持ち上げようとしたら思ったよりも軽くてバランスを崩したりすることは誰でも経験があるだろう。

武術系の一見不思議に見える技の多くはこんなバクを利用していると考える。

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Saturday night rock 'n' roll!!!

ホワイトベルトクラスはフロントロール、バックロール、グランビーロール、ショルダーエスケープを、オールはクローズドガード、崩しをナビゲート。

スパー45分。私は見学^ ^



グラウンドで転がるローリング。いわゆる受け身ともいえるが、身体をほぐす効果が大きい。

フロント、バックロール時も背骨横の脊柱起立筋をマットにつけるようにする。ほぐす時はなるべくコンパクトに、スピードをゆっくり行うのが大切。呼吸は止めないようにする。

肩を支点に横に回転するグランビーロールも脊柱や頸椎に負担のかからぬようにするのがポイント。

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伊藤先生と練習。

大島先生に披露いただいた引き手の崩しと「溜め」。この崩しを受けた感じが伊藤先生のものと似ているので質問。今夜のテーマは小内刈りになった(笑)。

先生からは推手や「抱」の指導を受けた。服も皮膚も同じなのか。目からウロコの大収穫。

私は術理の大海の水辺に戯れる子供ならぬジジイだよな。



包み込む「抱」の技術に驚き。そして「纏絲勁」。

大島先生の組み手やヒクソンのコネクションの共通点が見えてきた。

これらはヘンリーや江良さんの伝えるところの「コンセプト」。私は術理と呼ぶ。テクニックではない「核」の部分。

学ぶことが多くて駆け出し白帯の気分♪


「抱」とは包み込む技術。包帯を巻く感覚。包み込むことで「軸」の感覚が薄れるようだ。

そして、受けを浮き上がらせるための「抑え」。力の出どころをモニターさせないために受けにもたれかからない身体操作となる。

伊藤先生は「震脚」を合わせて使う。これで受けの重心はさらに浮く。



大島先生はこれらを素早くやっていると感じた。ワールドクラスの柔道家は凄いよね。



実践では速く。練習では効果を確認しながらゆっくりと。

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「たったひとつのことを心がければ、美しい所作で食事ができる。そのたったひとつのことが、「箸や器を大切にする」。これだけです。器を大切にするとは、丁寧に扱うこと」



武術格闘技を通じて「型」から入る大切さを感じている。外型の所作を整えることで内型の「心」も整えられるのではないだろうか。



「立ち居振る舞いが整えば、自然と心も整う。心が穏やかであれば、言葉にやさしさや思いやりがにじみ出てくるものです」



「所作が美しい人ほど、その所作は「さりげない」」

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今朝は柔道の大島優磨選手をお招きして特別クラス。

大島先生のInstagramのテクニック動画での見事な技のキレ、そして技術解説を拝見し、連絡してみたところ快諾をいただき今日の運びとなりました。

今朝のメニューは巴投げと小内刈り。NBJCメンバーには柔道経験者が少ないため、まずは組み手グリップと操作から。先生の手首、肘、肩の柔らかな操作に驚きました。そこからの「溜め」の作り方など詳細に教えていただきました。

これら崩しからの巴投げ、小内刈り。踏み込み脚、引き手、釣り手の操作など理路整然と解説、実戦で使うためのコツなどめちゃくちゃ勉強になりました。

お目にかかるのははじめてでしたが、お招きして本当に良かった。

次回もお願いしました。先生は今年で選手は引退されるようですが、これは引くて数多になるでしょうね^ ^
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本日の受けを取ってくださった国士舘兒山さん、先生の友人ファミリーもお越しいただき賑やかに練習できました。ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

今後ともよろしくお願い申し上げます^ ^

大島優磨Instagram
https://www.instagram.com/yuma.o.25?igsh=MWs1MGhiajV4cHF4cw==

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