バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2014年06月

最近では叱りはするものの感情をコントロールして、あまり怒らなくなった。バカを相手に感情を取り乱してもバカバカしいだけだ(笑)。

ま、たまにはね〜(^^ゞ

でも、やはり、アドレナリンを爆発させるようなやり方は、なににおいてもよくないんじゃないかな。

嬉しいことが重なっていただけになにかくるかなと思っていたけど、案の定、因果応報・・・気をつけよう。

今日は嬉しいことが二つあった♪。でもナイショ(笑)。

実は三日前にも嬉しいことがあった♪。これもナイショ(笑)。

「木村政彦」の復権と「猪木ーアリ戦」の再評価がなされた。

グレイシー柔術は日本格闘技界にとって黒船襲来などと当時、揶揄されたが、結局は日本人の再評価につながった。

bb3c52a7.jpg子供の頃に夢中で観たアントニオ猪木の異種格闘技戦。
対柔道、対空手等々、世界の強豪を次々と打ち破る猪木に胸を高鳴らせた。
のちにそれらはいわゆるプロレス(勝ち負けを争う競技スポーツではなく、格闘演劇とも称すべき偉大なエンターテイメントと認識している)と理解したが、大きな大きな夢を見させてくれたと感謝している♪。

大人になってイベント運営などに携わり事情も多少はわかるようになって振り返っても、これは凄いと思える格闘技戦が二つある。

一つは「熊殺し」ウイリー・ウィリアムス戦。これは完全にプロレス(とされる)だが、その周囲や関係者、ファンはそうではなかった。会場のあちこちで小競り合いが起こり、殺伐としていた。この状況をコントロールする主催者、セキュリティには相当な覚悟が必要で、こんなイベントはこれが最初で最後であり、今後も行われることはないだろう。この点で断トツだ。

もう一つが本作のモハメド・アリ戦だ。
言うまでもないがアリは当時の現役のボクシング世界王者であり、スポーツの枠も時代の枠も飛び越えた正真正銘のスーパースターだ。

アリの「アジアで俺と戦う奴はいないのか?」とのリップサービスの揚げ足を取った形だが、まずはとにかくリングに上げた猪木サイドの手腕が凄い。それは相当な困難な道程であっただろうと容易に想像がつく。プロジェクトXみたいな番組の題材になりそう(笑)。

内容は世紀の大凡戦と酷評されたが、その噛み合わなさ、もし、なにかあったらという緊張感。今、観るとまさに「ガチに近いエキシビション」といった印象を受ける。
(※凡戦の理由としてアリ側にルールでがんじがらめにされたとする猪木サイドの言い訳もアングルだったとのちに発覚している。タックルやドロップキックなどをルールで封じ込められたと猪木サイドは主張していたが、映像を見る限り、猪木はタックルしているし、張り手も使っているのにレフリーの注意もない。要するに「エキシビション」なのでルールは、おそらくロープブレイクとお互いに相手にケガをさせないでね、くらいで、打ち合わせも大してやってなかったんじゃないか。
そして、もし、これがいわゆるプロレスだったならウイリー戦の様に二人の見せ場を作って観る側がもっと楽しめる試合になっていたと推測する)

そして、こんな試合を15ラウンドも戦い抜いたアリが凄い。
猪木はパンチを避けるため、ずっと寝た状態からスライディングキック(のちにアリキック)してくるだけ。それをかわすアリのバックステップの速さとジャブの伸び。
絶対王者のアリには東洋の一プロレスラーと戦う理由も必要性もまったくなかっただろう。寝てるだけの猪木を戦意がないとして試合途中でボイコットすることもアリの立場ならできたはず。なのに15ラウンドも戦い続けた。
アリはベトナム戦争に反対して、徴兵を拒否しタイトルを剥奪される等、反戦や人種差別でアメリカとも戦った誇り高い王者であり、真のファイターなのだ。
アリには不慣れな未知のルールの上に相手は謎の(?)東洋のプロレスラー。きっとかなりの不安を抱いたに違いないが背を見せることはなかった。
試合後、猪木サイドのアングル(プロレス上の演出)としてアリのグローブは石膏で固められていたというが誇り高いアリがそんな真似をするはずがないだろう。このアングルを聞かされる毎に、(アリのスピリットに対して)情けなくて泣けてくる(/_;)。

試合は猪木の草刈りテイクダウン、マウントから顔面に肘打ち(反則)。猪木は二度タックル、アリはロープにつかまってブレイク。このブレイク際に猪木の膝蹴り(反則)。虚を付いて喰らわすのは師匠力道山譲りか(苦笑)。アリは二度ジャブをヒットさせた。だけ(笑)。

でも、こんな世にも怪奇な難しい試合を成立させた猪木もアリもgreatだ!!!。いままでも、今も、これからも、このスケールとグレードの試合が組まれることはないだろう。

DVDはなんと二枚組で記者会見まで堪能できる♪(同席した当時の猪木夫人で女優の倍賞美津子にはなぜかぼかしが入っている)。

この試合はアメリカのゴールデンタイムに合わせて、土曜日の昼に行われた。当時、小学生の私は学校から一目散に帰るとTVの前に陣取り、試合終了と共に大きな溜息をついた。
そして38年が経過した今、アリと猪木は私に大きな感動を与えてくれたのだった。

※評価はあくまで私にとってであり、普通に観たら、やはり溜息しか出ないと思う。ご注意を(^人^)

PS.立つアリに対し、寝たままの猪木の構図は当時は異形にしか見えなかった。ブラジル移民だった猪木はアリ戦に備え、ひそかにブラジルに戻り、エリオ・グレイシーから戦術のアドバイスを授かっていた・・・なんてアングルがあったら楽しいのにな〜(笑)。


燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科]

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結局、集団的自衛権ってアメリカの戦争を手伝えってことだよね。邦人救出云々ならそれこそ個別的自衛権の「解釈」でできるはず。
日本も戦争を「できる国」になっていくんだろうね。
私はどうかといえば戦争には反対だが、降り懸かる火の粉は振り払わなくちゃならないので相応の軍備は必要と考える。

良い刀はちゃんと鞘に治まっているが、刀はちゃんと磨いとけってこと(^^)b

8360f475.jpg「父親が死んだ日のことを覚えているかと同じ質問だ」

エスカレートする民族紛争の混乱に一石を投じようと、抗議のためにユーゴスラビアの監督を辞任した時はどんな気持ちだったか、メディアの質問へのコメント。イビツァ・オシムの言葉には含蓄とユーモアにあふれる。

「自分たちが最も美しく、最も優れていると思い込むのはいい。しかし優越感を抱きながら生き続けるのは簡単ではない」

「知性のある人間は、自分の持てる力〈フィジカルの強さや高度なテクニック〉を最もいい状況で発揮しようとする。だが最高のシャンペンを持っていても、仲間と分け合う方法を知らなかったら・・・」

「日本にもいるだろう。自分の意見が、まるで王の命令であるかのように思い込んでるジャーナリストが。だが、そんな言葉に、耳を傾ける必要はまったくない」

「私が日本代表監督をしていた当時、唯一欠けていたのがこの自信だった。選手は自分たちの力を、心から信じることができなかった。どのチームにも長所と短所があり、長所をうまく利用すべきなのに、そうすることができなかった」

「勇気を金では買えない。持っているか、持っていないかのどちらかだ」

「日本化とは世界中の優れたものをすべて取り入れることでもある」

「日本人は、日本人に無いものを求め、試みようとしている。スタイルも性格もメンタリティも、日本とは違ったものを求めている」

2010年、分裂したボスニア・ヘルツェゴビナサッカー協会がFIFA、UEFAから加盟資格停止処分を受ける。問題解決のため「正常化委員会」委員長に就任、組織の統合に尽力。ボスニア・ヘルツェゴビナはブラジルW杯に出場した。

「時間を得るためには時間が必要だ」


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オシムの言葉 増補改訂版 (文春文庫)

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著 者:木村 元彦


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今宵もクラス後にI師匠と練習。いつも通り、推手&散手。その中から擒拿も少し指導を受けた。衣服の使い方についても新しいアプローチを習った。とても勉強になった。

具体的な内容はここには書けないがメモに残している。習ったことを思い出しながら反芻する。

194e4d8a.jpgまちゅいと丸井さんからお土産をいただきました。ありがとうございます!

サッカー日本代表はワールドカップグループリーグ敗退が決まった。十数年前まで出場すらままならなかった状況を考えれば、この舞台で勝負を争えるようになったのはかなりの進歩といえる。

今回は日本以外の多くの試合もTV観戦している。素人の贔屓目で見ていても日本を上回っているチームは数多くあると感じたので、グループリーグ敗退も不思議ではない。

勝負事は相対的なので相手が自分より弱ければ勝てるし、強ければ負ける。こちらがいくら強くても、相手がもっと強ければ負ける(笑)。日本を代表するアスリートが全力で戦っても至らなかったというだけだ。世界で戦う選手たちにエールを送りたい!

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