バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2013年05月

785bd0f9.jpgロシア武術システマ、ミカエル・リャブコ師範のインタビューが秀逸。軍人であり、幾多の戦場を経験しているミカエル師範。
「このような生活をしていると絶えず緊張をし続ける方が不可能です」
「リラックスという言葉自体にリラックス効果がありますね。温かいということも人間の身体にリラックス効果をもたらしますし、水にもリラックス効果があります。あとは火ですね。大好きな女性にも、おいしい料理にもリラックス効果があります。実は感情の起伏の後にもリラックスが起こるのです」
「たとえば試合で最初に一発目を喰らうまでは誰でも恐いです。しかし緊張してテンションを張っていても、一発殴られればあとはだんだんリラックス効果がでてきます。ボクサーは試合を始める時に拳を合わせますよね。あれは緊張を取るため意識的ではなく無意識にやっているものです」
「人間には一つのフォームしかありません。人間の身体で考えると足2本、手2本。それが人間のフォームであって、他にはありえません。人間が自然のフォームではなく何か別のフォームを考え出して、そこに自分を当てはめようとすると、タイムロスになりますし、いろいろなストレスの原因となります」


月刊 秘伝 2013年 06月号 [雑誌]

月刊 秘伝 2013年 06月号 [雑誌]


販売元:BABジャパン

発売日:2013-05-14

53c046e0.jpg太田さんよりいただきました。ありがとうございます!

現在、骨格をすべての基準と考えていますから、貴重な資料です。

レスリングがオリンピック種目を外れるかどうか取り沙汰されている。残れるかどうかはわからないが、もし仮に外れされたとしてもレスリングの格闘技としての価値が変わるものではない。
変わったのはオリンピックの方だ。頑なにアマチュアイズムにこだわり、ロス五輪の時などプロ参加の是非で議論されたのに、いまの議論は視聴率がどうこう、観客の見た目がどうこうと移り変わった。
オリンピックはビッグイベントとなり、商業主義のプロイベントに様変わりしたということだ。
良い悪いではない、ただ変わっただけだ。

894fcbb0.jpg午後から木内の最終調整。ムンジアルのトーナメント表がアップされた。木内は二回戦でギィ・メンデス。健闘を祈る。

今朝も馬歩や套路をはじめ四股や槍、大ハンマーを振ったり色々とやっている。中国武術系以外の鍛練の多くは大東流佐川師範の影響を受けてのもの。どれも当初は効果などわかったものではなく、わけもわからずただ繰り返していた。やってるうちに徐々に効果がわかってきた。これも佐川師範の言葉通りだ。
いま私がチョイスしているエクササイズの数々もアプローチの方法が違うだけで、鍛える部位や効果、目的は同じじゃないかって気がしている。

a4cc3c90.jpg大東流合気武術の巨人佐川幸義師範の語録「透明な力」。
1995年の出版より、何度も何度も繰り返し読んで、すでに表紙も取れてボロボロ。各ページの余白にはその時々に得られた気づきをボールペンで書き綴っていて文字でびっしり埋まっている。術理に対する理解が深まるにつれ常に新しい発見をさせてもらえる。まさに「できる人」の言葉であり「本物」の言葉であり、読めば読むほど凄い本だと実感できる。
こんな本は生涯でめったに出会えるものではない。
私の指針であり、バイブルなのだ。

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