バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2012年12月

武術格闘技には「間合い」や「見切り」など相手との「間」や空間を説明する用語がありますが、実際に空間をコントロールする方法が具体的に存在するはずです。

あることを試していて気づいたことがあります。しかし、私は接触していないとできません。

武術の高名な師範の中には接触せずしてこのコントロールのできる方が実在します。「間合い」をコントロールできるのです。

その具体的な技法についてはまだ全然わかりません。世の中には、とんでもないレベルの方がいるもんですね〜♪

f00b0fe4.jpg秋田に帰省し、年明けにオーストラリアに戻る予定。
大きく成長してこいよ〜p(^^)q

今年、杉江アマゾン大輔を講師に招き、練習したことでとても勉強になった。

私は無駄な動きが減り、柔術の贅肉が落ちてきた。

中でも関節技については大きなヒントを得た。特にキムラロックの仕掛けは目からウロコだった。

私はいま、キムラロックを「アマゾン・ロック」と呼んでいる。

語感的にもアマゾンの方が破壊力ありそうだし(笑)

人体の関節のほとんどはヒンジ構造になっているため動作で直線を描きづらい。

メンバーとの練習で気づきました。私にはとても簡単ですが、メンバーにやってもらうと誰もできませんでした(^^;。どうしてか原因を考えていて上記の理由に辿り着きました。

私が簡単にできる理由はおそらく套路をやっているからだと思われます。身体を練り上げる「練功」が大切ですね。

5b117141.jpg「私は天才ではない。鍛練と研究して努力してこうなれた」
「並の覚悟ではとても私のようにはなれるもんじゃありませんよ。最初から私みたいな合気を求めてやるのは間違っている。まずは体之術理をしっかり身につけることだ」
「両手で異なった動作をするのは難しい。その練習をこの合気投げからはじめる」(by佐川幸義)

新しい技の練習や研究をする時、もっともシンプルなシチュエーションではじめています。
技の行使に、現実には無数にある相手の反応や抵抗をクリアしなければならず、最初からすべてをクリアすることは難しすぎるからです。
ですから限定条件を数多く設定して行います。
哲学者は極端な条件設定の中から真理を見いだしたりしますが、これ、術理研究をしていて気がついたコツ。
そして上達するにつれ、限定条件を少なくしていきます。
打ち込みや一本組手に比べ、スパーリングや自由組手は限定条件が少なくなります。
ところが、それでもやはり限定条件があります。空手は組み付かないとか柔術は当て身など禁じ手(ルール等)が存在するのです。
よくよく考えるてみると禁じ手そのものが限定条件といえなくもありません。
そして相手が「一人」で「素手」でなども限定条件といえるでしょう。現代ではこれに「刃物」とか「銃」も加わってくるでしょう。
現実的にはこれらすべてに対処するのは困難を極めますが、約束事をなくして、限定条件をどれだけ少なくできるかを追求するのが現代における実戦面での「武術的」な姿勢かもしれませんね。
大東流の達人佐川幸義師範は相手が使用してくるかもしれない「気合術」や「催眠術」まで研究していたというから恐れ入ります。
視点を変えるなら「国防」などもまさに武術的であり、相手がやってきそうなことをすべて想定した上で、仕掛けさせないように「外交」や「政策」でコントロールしています。

もちろん、武術に心法的価値や文化的価値があるのはいうまでもありません。

4def9563.jpg名大病院へ。年末の、しかも学校が冬休みに入ったので凄い混雑。

待ち時間に病院前の鶴舞公園へ。ブラスバンドがクリスマスソングを演奏していた。

適当な木を見つけ、気功&套路。あやしい奴は私、一人(笑)

いまの練習は主に崩し、倒しを研究しているが、気功をやっていて一つ気づいたことがあった。ある動作が崩し、倒しに直結している。なるほどね〜。益々、熱が入り、さらにあやしくなる私(笑)

時計を見ると軽く一時間は経過していた。

このページのトップヘ