バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2011年03月

現行のブラジリアン柔術の競技ルールでは綺麗にテイクダウンしてそのままサイドポジションを奪っても、同じくスイープしてそのままサイドポジションを奪ってもポイントは2点。
ところがどちらも一瞬でもガードを経由しサイドポジションで抑え込む(ようするにパスガード)とテイクダウン2P(もしくはスイープ2P)にパスガード3Pも加算されます。
テイクダウンやスイープして自らガードに入るという選択肢もあるのでしょうが、フィニッシュに近いという点でテイクダウンやスイープでそのままサイドについた方が技の完成度は高いのではないかと私は考えています。

今回「極」のローカルルールとして採用するダイレクトテイクダウン及びダイレクトスイープはADCCルールからヒントを得たものですが、グラップリングツアーの競技としての性格を変えることなく、且つ得点のバランス面で整合性は取れると判断し、またグラップリングツアー理事会に諮り承認を受けたうえで施行するに至りました。

出場の選手のみなさんには主旨をご理解いただき、ぜひチャレンジしていただければと願っております。

みなさんのご出場をお待ちしております!



追記:ある理事からはルール改正の提案もありました。
グラップリングツアーはルーツである柔術ルールから出発し、エキスパートクラスではすべての足関節技を認め、そして全てのカテゴリーでシングルバック、四の字フックのバックポジションを認めるなどレギュレーションを進化させてきました。これも一つのチャレンジと考えております。

グラップリングツアーでは選手の安全面を最大に考慮しながら、より自由度の高いスピーディーでスキルフルな競技を目指しています。

今年もやりまっせ!極 其之五ローカルルールp(^^)q

「1、対象全カテゴリー
-1、ダイレクトテイクダウン4P
テイクダウンしてガードを経由せず、そのまま相手の横、頭側で押さえ込みキープ(約3秒)した場合。※テイクダウンそのままマウントの場合は3秒キープでテイクダウン2P+マウント4Pの計6P

-2、ダイレクトスイープ4P
スイープしてガードを経由せず、そのまま相手の横、頭側で押さえ込みキープ(約3秒)した場合。※スイープそのままマウントの場合はスイープ2P+マウント4Pで計6P

2、対象エキスパート&アドバンスクラス
スタンドから引き込んだ場合、相手にテイクダウンのアドバンテージが入る。」

以上。みなさまのチャレンジをお待ちしております!

http://kiwame.nbjc.jp/

主催:グラップリングツアーコミッション
主幹:ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ&チームバルボーザジャパン
協賛:ブルテリア、公武堂

日時:2011年4月24日 午前9時30分選手集合受付。午前10時30分試合開始。
場所:名古屋市露橋スポーツセンター 名古屋市中川区露橋二丁目14番1号
参加費:4000円
グラップリングツアー2011登録料:500円(※未登録の方のみ)
申込方法:申込欄をご覧ください。
申込締切日:4月18日(月曜)。
http://kiwame.nbjc.jp/

みなさまのご参加をお待ちしております!

今日は朝鍛練を済ませただけで夜練習は休ませてもらった。

久々にのんびりと♪

あ、そうそう、昼に問い合わせの電話。流れでヒクソンの話題に。つい楽しくって先方の都合も考えず長々としゃべってしまった、反省(苦笑)

夜はサッカー観ながらお好み焼き@自宅。もちろんwith BEER(笑)

715f3253.jpg今日買ってきたのがこれ♪

日米開戦前の昭和16年に若手精鋭達が集う総力戦研究所が導き出した結論は日本必敗。それでも合理的損得勘定では割り切れない当時の「空気」が戦争に向かわせる。
「わかってるけど言えない」等のいわゆる「空気」感は、兎角「空気を読め」等の風潮が蔓延る現代に警鐘を鳴らす。

現東京都副知事で作家の猪瀬直樹の1983年の作品。

東日本大震災で情報が錯綜する最中、たまたまたどり着いた猪瀬直樹のツイッターだったが、情報の正確さと早さでいま最もチェックしている。それで著書にも興味が湧いた次第。


昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)


著 者:猪瀬 直樹


販売元:中央公論新社

発売日:2010-06


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3e1ec3fe.jpg仕事と家庭の合間をぬっての練習はなかなか大変ですね(^_^;)

さて、おたずねの件ですがこちらにコメントさせてもらいますね。

私の知っている範囲でボトムポジション解説のオススメはこの三つ。

ホイスの本はボトムポジション全般の基本を学ぶには最適と思います。

佐々選手の本は試合でよく使用されるスパイダーやスパイラルガードを紹介していてわかりやすい。

早川選手のはDVDですが、やはりバランスとかタイミングは本では伝わりにくい部分もあるので機会があれば見ておくといいですよ。

2e9e5a17.jpgところでボトムにこだわらないのであれば絶対にオススメなのが早川選手の本。DVD付きでこの値段。愛隆堂今掘さんの力作!(笑)

基本技術のほとんどを紹介していますから、これだけ完璧にできれば黒帯になれると思いますよ(^^)b


制約ある中での練習は色々と大変だと思いますが、頑張ってくださいねp(^^)q


ブラジリアン柔術 バーリ・トゥードテクニック ボトムポジション編

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著 者:ホイス・グレイシー


販売元:新紀元社

発売日:2007-10-31


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パラエストラ柔術 盾 (晋遊舎ムック)

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著 者:佐々 幸範


販売元:晋遊舎

発売日:2009-02-25


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早川光由 柔術技法 (下) [DVD]

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出演:武術

販売元:クエスト

発売日:2009-04-18


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DVDでマスター はじめてのブラジリアン柔術

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著 者:早川 光由


販売元:愛隆堂

発売日:2007-09


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BJJFJルールは膝を捻る行為を重大な反則として即失格となる。特に膝を内側に捻る行為に厳しい。いわゆる「外掛け」は膝を内側に捻っているかどうかの客観的目安となっている。
昨日、講習会で学んだことを備忘録として掲載したい。以下の解説は私の解釈であり、間違いがあったら教えてください。写真は今日道場で撮影したものです。よろしくお願いします。


18395aaa.jpgこれは反則(白キモノ)。(内側に)膝を捻っている。


121f8358.jpgこれも反則。
膝を捻っていれば足を外から巻かなくても反則(^^)b。

これは知らなかった(^^;)


64bf8b6c.jpgこれはセーフ。反則ではない。
膝を捻っていなければ足を外から巻く巻かないは関係ない(^^)b。

これも知らなかった(^^;)。サムエルブラガがカイオテハに仕掛けているのを私は反則だと思っていたが、ブラガが正解でした。


cb4c542e.jpg別角度。

膝を捻っていないのでセーフ(^^)b。
(※補足。青の右足が白の左腰側にあれば膝を捻っているので当然反則)


9478c015.jpg客観的に反則とされない足の位置。骨盤横にかかっている程度。これを越えて内側に入ると膝を捻っているとみなされ反則となる可能がある(^^)b。


daa6f390.jpgボトムポジション、ガードでの外巻き(※写真下、青キモノ)。

これは反則。


8fef5de0.jpgトップポジションの者が足をつかんで内側に押し込み自ら外巻きに誘導している場合、このガード(青キモノ)は反則とならない(^^)b。


d24679d7.jpgでも、トップが手を離しても足をすぐに解除せず数秒そのままにしていると反則(^^)b。


選手としてはまぎらわしい行為を控えるべきであり、レフリーとしては膝を捻っているかどうかしっかり見極めるのが大切。





2012年4月23日の追記があります。

レフリーの仕事は「完璧にやって当然」とみられがちで、「ミスジャッジした場合ばかりがクローズアップ」されたりします。大変ストレスのたまる勤めですね。これはどの競技も同じでしょう。
そして「レフリーだって人間」ですから見落としがあることも考えられます。ミスジャッジもあるでしょう(それについては後記)。その「レフリーが試合を裁く」というのも含めてのルールだと思います。ですから私はレフリーに対する抗議、アピールも(もしミスジャッジであったとしても)(個人的に)大嫌いですることはありません。ただ後学のため試合後に(これも滅多にありませんが)質問することはあります。

この世のあらゆる競技において、レフリーや審判員なしの競技会は考えられませんね。

これらを理解するならレフリーの育成というのは競技会の健全な発展に不可欠であり、それには選手、そしてサポーター、ファンを含むみんなの理解と協力が必要なのです。

ところでもしイベント主催者等が技量ではなく「使いやすいから」という理由だけでレフリーをチョイスしているとしたら、その競技の健全な発展においてはいずれ危機が訪れるでしょうね。

競技の公平性を保ち、フェアなジャッジに勤めるためにも審判の判断は主催者の思惑からも絶対に守られるべきです。
またそれとは別に、ジャッジに疑義がある場合やミスジャッジの場合に公式に申し入れる手段、もしくはそれをチェックする第三者的機関があるといいですね。

※返信が長くなりましたのでこちらに転記しました。





愛知オープンと同時開催。慣れ親しんだ日本ブラジリアン柔術連盟(BJJFJ)ルールを再勉強。

いままで私は大会を主催もしくは運営側でいることがほとんどであり、競技性との中立を保つため(主催者でレフリーをしていると競技の公平性に異議を申し立てられる場合がある)あえてレフリーをしてこなかった。

今後はBJJFJの公式&公認大会も増えるであろうからいつでもお手伝いできるよう、そろそろ審判ライセンスを取得しておこうと講習会参加と相成った。

ところで講習会は「際の攻防」等の解釈の微妙な箇所について明確な指導があり大変勉強になった。

一発で失格となる重大な反則行為、いわゆる「外掛け」について理解が深まった。国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)のルールではただ単に「膝を捻る行為」(特に内側)を反則としている。BJJFJではそれに実際の事例を踏まえ、より具体的な注釈をつけたルールを採用している。試合でのレフリーのジャッジに双方の差があるわけではなく同じであるが、具体的に明文化してあるかないかが違う。ここらへんは几帳面な日本人とおおらかなブラジリアンの文化の差といえるだろう。

ルール適用にレフリーの個人的解釈によって幅が生ずるのは、世界に広まりつつあるスポーツ競技として望ましくないので具体的指針を設けるのは当然といえる。なんかスッキリしたのだ(笑)



追記:観客席からのレフリングに対するヤジ、またはレフリーを恫喝する輩に対する罰則は現在ないそうだ(※もちろん試合中の選手がやったら罰則がある。選手以外への罰則をルール上設けるのは難しい。)
だけど、こういうの大嫌いな私は、個人的になんとかならんかな〜と思っている(-_-メ)
ちなみに私が主催もしくは運営に携わっているCJCT、グラップリングツアー等ではレフリングに対する誹謗中傷、恫喝行為に毅然と対処している。それはレフリング、イベント、広くはその競技、そして競技者を守るために当然と信じている。
最後に、競技会やイベントの「主役は選手」であることは言うまでもないが付け加えておこう。
※ここに書いたのは専らアマチュア競技に関することであり演出を伴うプロフェッショナル系イベントでは扱いが微妙に異なるが根底に流れる思想が変わるものではない。これについてはまたいずれ。

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