バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2007年08月


試合で関節を決めて相手がタップしなければどうしますか?

私は迷わず折ります(相手が身内ならやりませんが)。

ずっと昔、十字でタップしたので離したらレフリーが気付かなかったのをいいことに相手はタップしていないと主張し続行になった経験がありまして、以来試合では折るつもりで技を仕掛けるしメンバーにもそのように伝えてあります。

問題はその後。試合が終わればノーサイド。柔術を通じて友達なのであります。相手を労る気持ちがないならバイオレンスとさして変わらないのではないかと考えています。

武術格闘技である以上殺気は必要。ならばバイオレンスとどこが違う?

私はヒクソングレイシーの「ジェントルアート(穏やかな芸術)」という考え方がとても好きです。

ジェントルアートとは自分は傷つかず相手も必要以上に痛めつけない。

武術として格闘技として理想なのであります。

世間一般の格闘技や武術に対するイメージは残念ながら「野蛮」だとか「暴力」といった感じではないでしょうか?

UFCやPRIDEが日本において認知されたのもホイスグレイシーやヒクソングレイシーがまさにジェントルアートを体現していたからと思います。

私自身、あるシチュエーションがバイオレンスかどうか?と迷った時に立ち返る指針が「ジェントルアート」なのです。

NBJCのあるメンバーは入会当初に普段のスパーでも相手を壊すつもりで技を仕掛けていたので咎めました。すると彼は「格闘技なのになぜいけないんですか?」と質問をしてきました。

私が説明したのは「ジェントルアート」の理念。彼は納得してくれて、以後そうすることはほとんどなくなりました(笑)


もう一つ。

私はリスペクトできない相手とは戦いません。必要もないと考えています。

だから相手の腕をへし折ってガッツポーズなんてありえません(プロ興業の演出としてならギリギリあり)。もしNBJCメンバーでそのような振る舞いをしたら私は黙っていないでしょう。

スパーリングでは技が決まった時、もし相手がタップしなかったとしてもリリースしてケガさせることはありえません。決められた方は相手に「折るか折らないか」の選択をさせることなくタップするのが礼儀と伝えてあります。


試合に戻って。試合では気迫でタップしない相手もいるでしょう。この場合はしかたないと考えます。

でもその後が大切なのは先に述べた通り。

さらに理想をいえばやはりケガをさせずに決着をつけられるようになりたいですね。

相手を破壊する柔術もあっていいでしょう。私たちNBJCは「ジェントルアート」としての柔術を目指しています。



「刀(かたな)は切る道具ですが、ヽ(とめ)を入れると刃(やいば)になり、そこに心を加えると忍となります」 (by宇城憲治)


ぼーっとする時間いるよな。
リラックスしてないとぼーっとできないもんね。
最近ぼーっとしてなかった。
ぼーっとしよう(笑)


「子供の頃は(重力に逆らわず)真っ直ぐに立てているのに大人になるにつれストレスで身体が曲がってしまう」(byウラジミールバジリエフ)
子供は綺麗に真っ直ぐに立てていて、その姿を見ているだけで楽しめます♪
練習中、ずっと遊んでもらいました(嬉)

丈、一歳五ヶ月。

私、ちょうど43才(笑)


今回のテーマはスペースを潰すこと。

膝の使い方は足関のニーコンと似ていてしっくりきます。パスのスペースの詰め方はバルボーザの真骨頂。勉強になります。

スパーではあいかわらずメチャボコ。
なんでこうやることなすこと上手くいかないのか?ビデオで見直してみるとやはり全局面でスペースを与えていない。新しいテクニックというより体の使い方といった方がいいかもしれません。


39才のバルボーザは今年、八年ぶりに試合に復帰。パウリスタ、マスター&シニア優勝、その他柔道の試合も含め28戦全勝し、25の一本勝ちというから恐れ入る。

なんなんでしようね、この強さ。

来週25日土曜日もレッスン。その次の土曜日9月1日はセミナーを予定しております。

追記:8月25日セミナー、9月3日レッスンに変更になりました。


エルサムライ(G―fu)も登場してくれた♪

15人で肉6kg(太陽園4kg、小牧ブラジルショップ2kg)は食べ甲斐があったね(笑)

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