バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

2003年12月


今年はメチャメチャ良い事とメチャメチャ悪い事の両方がたくさんあって、気持ちのアップダウンの激しい一年でした。自分にとって本当に必要なもの必要ではないものが明確になってきたようです(今頃かよ!?)。
それは変化の兆し。今までが長い長いプロローグだったような気がします。これからは溜まった宿題に対して答えを出していかなければなりません。でもあせることなく。一歩一歩着実に歩を重ねたい。
みなさんにとってどんな一年だったのでしょう?


昼は天熊丸木ジムのボクシングを観戦。体軸や空間のバランスから相手と調和して動く点は参考になります。
夜は露橋で今年最後の練習。集まった顔触れから練習メニューは超マニアックなパスのバランスと力の外し方。白帯のみなさんにはチンプンカンプンな内容となってしまいましたが、道程の先を見ておくのもたまにはいいでしょう。
重心をコントロールするならボブサップだって相手にできるかもね〜(^.^)b


「おい!タクオ、おまえやるのか!?」
「ヤル!」
「よーし!おまえ、男だ」
「秀星、おまえはどうする?」
「ヤル!」
「秀星、おまえ、男だ!」
「あきひさ、やるか?」
「ヤル」
「よーし、おまえら、男だ!」


中国武術の代表的練功法として知られる馬歩。乗馬のような姿勢で行なうのでこう呼ばれます。しゃがんでいるだけ、でもただの中腰ではありません。通常ではありえないバランス感覚を養う。ここらへんはちゃんと指導を受けて初めて理解できます。自己流でこの感覚に気が付く人はまずいないでしょう。
この様な経験から良い指導者に巡り合う大切さを痛感します。対照的に良い指導者に巡り合うことなく我流でやってる人たちは本当に哀れだと思います。自分だけで色々試したところで気が付くことなんてたかが知れてますよ。
努力は否定しません…否定しませんよ…でも…
「やったー!新しい技を発見したー!!」と舞い上がったところで殆どは普通に習えることだったりします(私も思い上がっていた時期があるからよくわかります)。格闘技や武術の技術は先人達が何百年の歴史を積み重ねて出来上がったものです。誤解を恐れずにいえば新しい技術なんてないと思います。私たちがそれらに気付いていないだけ。練習をすればするほど、経験をつめばつむほど基本の大切さに気付き、基本に戻ってくるのがその証拠ではないでしょうか(これを繰り返すことにより基本が深化していきます)
発見といえば、新しい技を見つける方ではなく、いまある技やみんなが知ってる技を一体どうやったらかかるようになるのか?使えるようになるのか?こっちの《コツ》を見つける方が楽しいし進歩が確実にありますよ。そしてこの《コツ》は他の技にも応用が利きます。一粒で二度おいしい!(古っ!?)

私の拳法の師匠はこういいます。
「その技は古いから使えないか?それともあなたが使えないのか?」と…

あらためて。習えばすぐに教えてもらえるものを発見するために多大な労力を費やすなんてバカバカしいと思いませんか?
すでにある技術を正確に身に付けたうえ(これが大変)でさらに発展させるのが正しい修業(この表現好きじゃないけど…)のスタイルではないでしょうか?

話変わりますけどカーナビって便利ですよね?カーナビなら知らない道でも迷いませんね?良い指導者は超高性能のカーナビみたいなもんです(笑)。迷うことなくあなたを目的地に案内してくれます。楽しましょうよ(^.^)b

PSあっちをフラフラ、こっちをフラフラ彷徨う者、新しい技を追うのは「二兎を追う者一兎も得ず」の世界。一兎を追って二兎をとってしまうのが《コツ》なんだよ♪


私が柔術に必要と考えているのは、この二つです。
柔術は相手をコントロールする技術。コントロールには崩しが大切です。崩しはバランスを奪うこと。相手のバランスを理解するにはまず自分のバランス感覚を研いていないとそれができない。要するに自分をよく理解できているということです。
そしてタイミング。あらゆる技に適切なタイミングがありそれがなければすべては強引とか力任せになってしまいますね。
これって普段の生活でも同じだと思いませんか?


来年、できるだけ早い時期に常設道場を開設します。現在物件を物色中。
露橋スポーツセンターにおける現態勢ではメンバー達のレベルアップに対応しきれなくなってきました。最大のネックは使用時間。午後9時閉館では満足な練習時間がとれません。常設なら朝から晩までみなさんの好きな柔術が好きなだけ練習できます。
あとはお金ちゃんの工面か?…ただ今、生業の方もピンチで奥さんやオネーチャンに大したプレゼントもできない状況(笑)。でもなんとかするさ♪
みなさんも協力してね(^^)/


奥さんと街で買い物。クリスマスイブイブでどこも混雑。
家へ帰ってこたつでテレビ。あさま山荘事件の映画をやっている。事件の陣頭指揮にあたった佐々淳行の原作を映画化。ノンフィクションゆえに派手な銃撃戦やら荒唐無稽なヒーローはなし。等身大の人間達が極限でみせる混乱ぶりが描かれていてくいいるように見入ってしまった。
あ、もう12時。寝るとするか?


国賊征伐隊を名乗り銃撃や脅迫を繰り返していた刀剣友の会の会長を中心とするグループが逮捕された。
銃撃や脅迫はもちろん犯罪だ。が、しかしこれらの対象とされたのはそれなりに問題のある人物や団体。ゆえに誤解を恐れずにいえば心情的に理解できる部分がある。時代の尺度に合わなくなってきて、普通に考えて悪いことをやってる奴らを適性に罰っせられない法律類がこういった歪みを生じさせる。共鳴する人は多いんじゃないかな〜?

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