スパーリングの相手は敵ではない。大切なパートナー、仲間だ!
これを勘違いしてないかい?
タップしたあと「チッ」とか「チクショー」とか言う奴。マナーが悪いよ。
「それって俺にいってんの?」
気分が悪くなる。私がムカつくってことは他人も同じでしょう。だから私はやらない。
格闘技は危険な技ばかりだ。でもタップをすれば必ず離してくれるので私たちは安心してスパーを楽しめる。この信頼関係が結べない相手とはスパーはできない。
格闘技は他のスポーツと根本的に違っている。
それは格闘技が「相手の体の破壊を目的としている」からだ。
元来殺伐とした格闘技を柔術はやさしいオブラートに包んで誰もが楽しめるものにしてくれる。だけど、もし、あなたがチョークを極めてタップを無視して、そのまま締め続ければ相手は確実に“絶命”するのだ。逆もしかり…。行き着く先の怖さを知るべき!
柔術のコンセプト。自分も傷つかず、相手も必要以上に傷つけない。
ヒクソンはこれをジェントルアート(穏やかな芸術)と呼ぶ。
スパーリングパートナーは敵ではない。リスペクトして初めてジェントルアートへの扉が開くと信じている。