技の種類は数多い。

私のような蒙昧な人間には覚えきれるものではない。

だから、技の根底に流れる原理を理解するようにしている。原理はメカニズムともいえる。

技のメカニズムはどれもシンプルなもので複雑ではない。

そしてある技のメカニズムはほかの技に共通していることが多く応用が効く。

あとはその組み合わせ。

メカニズムを理解するために技の練習をしているともいえる。スパーリングはさらにその応用。

メカニズムは骨格、筋肉、反射から導かれる。

人間相手なので骨格、筋肉は基本的に同じ。

同じ一つの技にしても、相手の体型、バランスや勢いによって違うため厳密にはまったく同じ技にはならない。
そうなれば、もはや技の種類は無限ともいえ、とても覚えきれるものではない。
だから技を支配しているメカニズムを理解する。

これはあらゆる物事に通じると思うが、シンプルなものでないと実際には使えない。

いきなり複雑では使えない。

メカニズムが理解できたら、あとはその精度をどんどん高めるだけ。