現行のブラジリアン柔術の競技ルールでは綺麗にテイクダウンしてそのままサイドポジションを奪っても、同じくスイープしてそのままサイドポジションを奪ってもポイントは2点。
ところがどちらも一瞬でもガードを経由しサイドポジションで抑え込む(ようするにパスガード)とテイクダウン2P(もしくはスイープ2P)にパスガード3Pも加算されます。
テイクダウンやスイープして自らガードに入るという選択肢もあるのでしょうが、フィニッシュに近いという点でテイクダウンやスイープでそのままサイドについた方が技の完成度は高いのではないかと私は考えています。

今回「極」のローカルルールとして採用するダイレクトテイクダウン及びダイレクトスイープはADCCルールからヒントを得たものですが、グラップリングツアーの競技としての性格を変えることなく、且つ得点のバランス面で整合性は取れると判断し、またグラップリングツアー理事会に諮り承認を受けたうえで施行するに至りました。

出場の選手のみなさんには主旨をご理解いただき、ぜひチャレンジしていただければと願っております。

みなさんのご出場をお待ちしております!



追記:ある理事からはルール改正の提案もありました。
グラップリングツアーはルーツである柔術ルールから出発し、エキスパートクラスではすべての足関節技を認め、そして全てのカテゴリーでシングルバック、四の字フックのバックポジションを認めるなどレギュレーションを進化させてきました。これも一つのチャレンジと考えております。

グラップリングツアーでは選手の安全面を最大に考慮しながら、より自由度の高いスピーディーでスキルフルな競技を目指しています。