「これを乗り越えたらまたレベルアップできるような気がしてます」

明日の試合を控え、計量後にファミレスで食事をしながら木内が話してきた。

そう、私たちは試合で結果を出すためだけに練習しているのではない。柔術を極めることを目標としている。
練習も試合もそのためのステップと考えている。もちろん勝利は大切。ただ、試合を通じてなにかを掴み取ってくれたらマッチメークの意義があったといえる。
これは木内に限らず、NBJCメンバーすべてにそう思っているし、いつも話している。
中には試合等で挫折のみを感じてしまうメンバーもいるようだが、再び立ち上がるのを私は待っている。
私は立場上、プロアマ問わず様々な戦いの場を提供できる。でも私にできるのはそこまでであり、そこから先は自分自身でやっていくしかない。
その立ち向かっていく姿勢を(意地クソ悪く)見ているのが好きだ。

木内はグラップリングツアー極のムラタク戦、DEEPX04西林戦ときて、明日、ALIVE新垣戦を迎える。新垣選手は極めの強い新進気鋭のグラップラーだが、こうした舞台で木内がはじめてキャリアで上回る相手。とはいえ新垣選手が実力者であるのは間違いなく、その分、プレッシャーは大きいだろう。
でも私たちがチャレンジャーであることに変わりはない。挑む姿勢こそがNBJCスピリットなのだ。

とまれ、木内―新垣戦はグラップリング新世代の幕開けとなる。刮目セヨ!


PS.他、公武堂ファイトには元NBJCの田中慎一郎も出場する。勝てばDEEP後楽園大会に出場決定だそうだ。本人は「調子は良いですよ♪」と飄々としたもの。個人的には注目の一戦。
さらにTBJ中島も緊急(?)参戦!必勝を祈念してます。