バーリトゥード日記

バーリトゥード日記

ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ(NBJC)代表早川正城の日記です。
(題字:一ノ瀬芳翠)

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誤解を恐れずに言えば武術は一部の天才しか修得できないと思っている。

中国武術の伊藤先生と練習していると痛感する。

まず、伊藤先生は相手の状態を読み取る「聴勁」が優れている。骨格や筋肉の状態への解像度が高い。私たちが白黒TVとすれば、先生は4Kかそれ以上(笑)。

次に、加工して相手に読み取れないように暗号化した力「勁力」の行使。読み取れない相手は対応できずに崩れていく。そして「認識できないものはコントロールできない」ので、解像度が低いければ「勁力」のコントロールも無力化する「化勁」もできない。

つまり、武術は白黒TVを見ている者に4K画像を伝えるような印象。

武術の修得には解像度高い感覚か、伝えるのに優れた師匠の存在が不可欠であろう。



この点、始めるのに最も敷居が低く、練習すれば誰でも一定の強さを必ず手に入れられる柔術はいいよなというオチ(笑)。

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伊藤先生と練習^ ^

突きがなぜかズレる某達人の妙技を紐解く突破口が見つかったかも♪

未だ伊藤先生の指導の7、8割はすぐに理解できない。それで質問を繰り返すのはいつもの流れ。

先生の手解きなくば、私がそれら術理を消化吸収、手に入れる可能性はほとんどゼロだと断言できるよ(笑)。

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マイヒーロー、ブルースリー^ ^

映画「ドラゴンへの道」の格闘シーンは実際のリーのファイトスタイルに近かったのではと推測する。

前手の位置、後ろ足の位置、向きなど後の先、カウンター狙い?



「間合い」

対峙した際、一番近い身体のパーツが互いの間合いとなる。腕を伸ばしていれば、相手には間合いが詰まり、降ろしていれば広がるように感じる。間合いが詰まれば、広げようとし、広がれば詰めようとするのが一般的反応で、そこが「間合い」操作の一つの要素となる。

後ろ足を一枚目写真のように相手と反対側に向けると下がりやすくなる。これも「間合い」を広げる要素。

以上から、写真のブルースリーは「間合い」を広くとり、相手を呼び込みカウンター狙いを読み取れる。



視覚情報を利用した「間合い」操作の妙。

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様々な先生の技を受けていると、解説と実際の動作が異なっていることがある。それもわりと(笑)。動作のすべてを言語化するのは難しい。ワードそのものの齟齬も生じる。

体感がなにより大切な理由。

百聞は一見にしかず、百見は一触にしかず。

Don't think.Feel!!!

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ホワイトベルトクラスはサイドマウントコントロールとウエイトディストリビューション。みなさんとROLL。運動経験のある方はそれぞれ独特の身体の強さを持つ。やっぱスポーツっていいよねー♪

パーソナルはキャンピングポジション。少しスパー。体重は諸刃の剣。今夜は武器だったね(笑)。


「そもそも『論理』とは、必ずそうなるに決まっている『ことわり』なので、必然性がつきもの」

「だから、論理には『有無を言わさず』とか『強制的』というニュアンスがつきまとう」

「『論理的になれ』とはよく言われるのですが、実際に『論理的』な言葉を使うと、嫌がられることが多い」

「『つまり・・・つまり・・・』と相手を追い込むと面倒くさがられ、『だから・・・だから・・・』とつなげると、自己主張が強すぎると敬遠される」(by吉岡友治)



柔術はコントロールを主眼とするロジックだが、人はコントロールされることを嫌い、押しつけに反発する。このジレンマ。上手に誘導するのはなんでも共通する。だから、おもしろい^ ^

身体を柔らかくする方法

1、筋肉の長さを伸ばす
2、靭帯を伸ばす
3、関節、骨を変形させる

健康的に勧められるのは1だけ。スポーツ競技の取り組み方では2の股割り、バレリーナや中国雑技団は3まで求められると考える。

チョイスは人それぞれ。



ストレッチは筋肉の長さを伸ばすエクササイズ。
筋リリースは筋肉の緊張を抜くエクササイズ。

順番は筋リリース→ストレッチの順。



ベリンボロはロールオーバー(肩を床についたまま脚を頭上に振り上げる)した際、膝が床に着く柔軟性が必要と考える。ミヤオも同見解らしい。その柔軟性がない場合、脊柱に過度の負担がかかることもある。

マイキーは額支点のサイドロールベリンボロも紹介しているが、パートナーとの距離が空く。

ベリンボーラーはご注意を。老婆心ながら。


2024年夏の甲子園出場3441校。

全試合数はいくつ???

答えは簡単、

3440

優勝の一校以外は全部一回負けるからだ。

もし、優勝者以外に意味を見出せないとすれば、一人以外は全員辛いことになってしまう。

輝くのは一人だけで、あとは無意味?

そんなことはないよ。

転ぶのは誰かのせいでも、立ち上がらないのは誰かのせいではない。

だから楽しいのさ^ ^

失敗した時、負けた時にこそ、人の本性は現れる。

成功した時、勝った時なら誰だって格好良く振る舞える。

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大島先生の深々と礼する姿に人柄や生き様を垣間見て、清々しい気分になり、とても感動した。

まずはお疲れ様でした。

そして、先生の門出のご多幸を祈ります^ ^

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